2011年08月10日 10:44 公開

子供の寝ぼけ―夜中に突然起き、動き回る

落ち着いて様子見よう

 夜中に突然起き上がったりする子供がいる。こうした子供の寝ぼけは、思春期にはほとんど治る。ただ、「頻発するようなら、専門の医療機関での受診を勧めます」と代々木睡眠クリニック(東京都)の岡靖哲・副院長は話す。

本人は覚えていない

 子供の寝ぼけは3~5歳ごろに始まることが多く、子供の10~15%で見られる。夜中に突然起き上がるだけのものから、トイレに行ったり、冷蔵庫を開けて物を取り出したりなど、症状は千差万別だ。

 入眠して3時間以内に起こることが多く、15分ほどで治まるが、中には30分も続く子供もいる。朝になって目が覚めると、本人は全く覚えていない。

 親としては突然のことなので、驚いて大騒ぎをすることが少なくないが、落ち着いて様子を見ることが大切。ほとんどは思春期までに治る。

 「無理やりベッドに寝かし付けたり、大声で目を覚まさせようとしたりしてはいけません。余計に興奮して症状が悪化することがあります」と岡副院長。

 子供がぶつかってけがをするような物があればそれを取り除くほか、急な階段を踏み外して転落したり、玄関が道路に面していて、急に外に出ると交通事故に遭遇したりする危険性があるような住環境の場合は、症状が起こったときに危険が生じないような対策が必要だ。

昼間の興奮など背景に

 人は睡眠中、深い眠りと浅い眠りのリズムを繰り返し、時には目覚めることもある。

 「子供は、睡眠と覚醒の切り替え機能が未発達です。このため、脳は深い眠りの状態のままで、体は行動する状態が生じ、寝ぼけが起こると考えられます」(岡副院長)

 日中に興奮したり、寝不足が続いたりすると症状が出やすいので、そうした事態は極力避ける必要がある。規則正しい生活を心掛けるのも予防になる。

 同副院長は「寝ぼけの行動が一晩に何回も見られたり、頻度が日ごとに増すようなら、専門的な治療を受けることを勧めます」とアドバイスしている。日本睡眠学会の公式サイトに掲載されている近くの学会認定医を訪ねるとよい。

2006年3月取材(記事内容、医師の所属・肩書きは取材当時のもの)

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