2011年08月11日 10:44 公開

"軽い脳卒中"に気付いて!

手足のしびれや動きの悪さ感じる―大半は約1分で消失―

 初期症状を見逃しやすい病気は多いが、その中でも怖いのが軽い脳卒中。日本人の3大死因の1つだけに、症状が軽いからと放置していると、手遅れになりかねない。

言葉が出ないことも

 脳卒中は、血管が破れる脳出血と血管が詰まる脳梗塞に大別されるが、日本医科大学付属第二病院(神奈川県)神経内科の北村伸・助教授によると、いずれも初期症状が軽いケースがあるという。

 「脳出血にしろ脳梗塞にしろ、運動をつかさどる経路に近い場所に起こると、体の片側にまひが起こるなど、はっきりとした症状が出ます。しかし、そうでない場所の場合は、手足のしびれや少し動きが悪い程度です。また、一過性の虚血発作(TIA)でも、手足の軽いまひや感覚障害、言葉が出ないといった症状が見られますが、ほとんどの場合は1分ぐらいで症状が消失します」(同助教授)

再発の危険性高い

 こうしたケースでは放置しがちだが、一度脳出血や脳梗塞を起こすと、進行して再発する危険性が高くなる。

 「脳卒中は、日本人の3大死因の1つであることを念頭に置き、症状が軽くても、念のため神経内科か脳神経外科を受診すべきです」(北村助教授)

 大きな発作を起こしてからでは、入院しての治療に加えて、リハビリが必要になるなど、いろいろな面で負担が増すばかり。生命にかかわるケースもある。早期に発見して、適切な治療を受けるのが第一だ。

2005年3月取材(記事内容、医師の所属・肩書きは取材当時のもの)