2011年08月12日 10:44 公開

女性のデリケートゾーンのおでき

梅雨時にできやすい―悪い病気と混同も―

 おできや腫れ物は医学的に「せつ」と呼ばれており、その原因菌は湿度が高いほど繁殖しやすい。このため、女性ではデリケートゾーン(外陰部)にできやすく、悪い病気ではないかと悩む人も多い。特に、梅雨時にはできやすいので気を付けたい。予防法など日常注意すべきことを知っておこう。

早めの受診を

 「せつ」は黄色ブドウ球菌などの化膿(かのう)菌による炎症性疾患。化膿菌は湿ったところで繁殖しやすく、主に毛穴に侵入して炎症を起こすほか、小さな傷口から感染することもある。いずれの場合でも症状は腫れて赤くなり、化膿して痛むのが特徴だ。

 よくできるのは外陰部や肛門(こうもん)の周り、あるいは鼻腔(びくう)や頭部などで、女性ではファッションや生理の関係からか特に外陰部や肛門の周りにできやすい。場所が場所だけに、悪い病気ではないかと悩む人も少なくない。

 これは俗にいうおできで、初期であれば抗生物質の内服剤だけで治るという。患部が膿(う)んでいると、内服剤だけでなく抗生物質の塗布剤も用いる。さらに化膿範囲が広い場合は切開を要することもある。やはり、早期に婦人科もしくは皮膚科を受診した方がよい。

夏場のジーンズは避けるべき

 こうした治療とともに欠かせないのが日常のケアだ。「せつ」は温めたり刺激を加えたりすると周囲に広がりやすい。風呂場ではシャワーを使うだけにして浴槽に入って体を温めないことが第一。また、食生活でも飲酒はもちろん、ワサビやからしといった刺激物を取らないようにすることが大切になる。

 こうした点に気を付けておいて、治療を受けると通常、4日程度で症状は改善される。一方、予防法としては、手洗いを徹底するとともに外陰部や肛門を清潔に保つこと。特に、蒸れると菌が繁殖しやすいので、通気性の良い服装を心掛けたい。

 便利さやおしゃれでジーンズをはく女性が増えているが、ジーンズは蒸れやすく、避けた方がよい。同様に、パンティーストッキングも通気性が悪い。特に、高温多湿になる梅雨から夏にかけては注意するように。しかし、それにもかかわらず、再発を繰り返すような場合は糖尿病の疑いがあるので、内科を受診することが勧められる。

1991年5月取材(記事内容は取材当時のもの)