2011年08月12日 10:44 公開

更年期の肥満を防ぐ3カ条―女性は要注意

間食控え、夕食は早めに

 更年期の女性は、食べ過ぎに気を付けているつもりでも太りやすい。最近太ってきたと感じる人は、ちょっと生活を見直してみよう。

体重の変化に関心を

 「太るのは良いことではありません。まず、自分の体重の変化に興味を持ってほしい」と話すのは、国立健康・栄養研究所(東京都)成人健康・栄養部成人病予防研究室の杉山みち子室長(医学博士)。

 50歳代の女性では適正体重よりも重い過体重者が増え続けているが、この年代は、ちょうど更年期に当たる。更年期とは、閉経を境にした前後5年間、45歳から55歳くらいをいう。

 更年期に体重が増加しやすいのは、

  • 加齢に伴う体の変化によるエネルギー消費量の減少
  • 日常生活での活動量低下
  • 食事の取り方

―などの影響だと考えられている。肥満は、糖尿病や高血圧などの生活習慣病や、骨粗しょう症、ひざ関節の変形などにもつながるので、注意が必要だ。

体脂肪を減らす

 太り過ぎを防ぐには、簡単にできそうなことから始めるとよい。まず、食事。杉山室長の調査によると、この年代の女性は甘いお菓子を好み、遅い時間に夕食を取る人が多いことが分かった。

 甘いものを毎日口にし、帰りの遅い夫や子供に合わせて夕食を取っている人は、カロリーの高い間食を控え、夕食は早めにする。

 2つ目は運動。早歩きや犬の散歩、サイクリング、水中歩行、ダンベル体操、エアロビクスなど、興味の持てる運動から始めるとよい。運動で大事なのは、ダンベル体操などの筋肉を使う運動も取り入れること。これによって、たとえ体重が減らなくても、体脂肪が減り、筋肉のタンパク質が増える。

 さらに、運動すると肩凝りや冷え、うつ症状などの更年期障害が軽くなることが分かっている。「更年期の人は、これから老年期に向かってどんな生活を送るかを考え、夫や子供たちに合わせた生活から、自分のための生活に変える機会です。何よりも気持ちを切り替えることが大切です」と杉山室長は話している。

 更年期の肥満を防ぐ3カ条

  1. 体重を週1回測定して記録する。増減が1カ月5%以上は要注意
  2. 適正体重を知る。目標体重は、22×身長(メートル)の2乗
  3. 体重1キロ減は7,000キロカロリー減に相当することを知っておく

 例えば、1カ月に1キロ減少するには、毎日約200キロカロリー減らす(チョコレートケーキ半個、エアロビクス約1時間に相当)。

2000年10月取材(記事内容、医師の所属・肩書きは取材当時のもの)

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