2011年08月15日 10:44 公開

「ばね指」の予防・治療に"グーパー運動"を

曲がった指の腱をほぐす

 中年女性を中心に「ばね指」に悩む人は多い。「予防・治療の両面で"グーパー運動"を」と、日本医科大学(東京都)整形外科の青木孝文講師は勧めている。

両手伸ばして20回

 手指を曲げる腱(けん)は、腱鞘(けんしょう)というトンネルの中を通っている。ばね指は、腱が腱鞘に引っ掛かり、曲げた指を伸ばそうとするとき、ばねのようにはじけてしまう病気。腱鞘炎の一種で、腫れや痛みを伴うこともある。

 「ばね指の正確な原因は分かっていません。基本的に、指は曲げる力が強く、腱が曲がった状態で固まりやすいので、それをほぐすグーパー運動が効果的です」(青木講師)

 具体的には、両手を伸ばして壁を押すようなつもりで、十分に指を伸ばし切ったパーの状態を2~3秒間、次いで、手のひらを上に向けてグーの状態にして、2~3秒間保持する。これを交互に20回ずつほど、入浴時や就寝前に行う。ばね指は圧倒的に中年女性に多いので、家事などで手指を使った後に、グーパー運動やマッサージで指をほぐすのもよい。

 「グーパー運動を1、2カ月続けても症状が改善されない場合は、整形外科を受診すべきです」(同講師)

 日医大整形外科では、受診したばね指患者に消炎鎮痛薬を投与している。2~3週間続けて効果がないときには、麻酔薬とステロイド薬の局所注射を行う。「通常、1回の局所注射で3人に2人は症状が改善されます。残りの人も、さらに局所注射を2~3回続けると、改善されるケースが多いのです」(同講師)。それでも効果がない場合は手術を要する。

2004年9月取材(記事内容、医師の所属・肩書きは取材当時のもの)