2011年08月18日 16:03 公開

寝違え、頻繁に起きたら首の病気のことも

“単純”なら2~3日で改善

 朝起きると、首が痛くて回せない―。誰でも1度や2度は経験のある「寝違え」だが、頻繁に起こったり、症状が長引いたりする場合は、頸椎(けいつい)の病気やがんの転移などの可能性もある。寝違えについて、東邦大学医学部(東京都)整形外科の岡島行一教授に聞いた。

肩凝りに似た状態

――寝違えの原因は?

 「痛みの原因はよく分かっていませんが、悪い姿勢のまま寝てしまい、首の所が肩凝りに似た状態になっていると言えます。ただし、寝違えが頻繁に起こる、あるいは症状が何日も長引く場合は、頸部の病気が原因のケースもあります」

――どのような病気ですか?

 「例えば、頸椎の椎間板ヘルニアや頸椎症があると、寝違えを起こしやすいのです。さらに怖いケースでは、がんの転移があります。また、子供の場合は頸椎の一番上の関節の亜脱臼があると、寝違えと似た症状を呈します。寝違えを起こしやすい人や長引く人は、念のため整形外科を受診して、原因を調べてもらった方がよいでしょう」

マッサージは逆効果

――単純な寝違えへの対応は?

 「放置していても、症状は2~3日で改善されるので、肩凝りのひどい状態と考えて、日常のケアを心掛けるとよいでしょう」

――具体的には?

 「まず、首の安静を保つとともに、患部を湿布するのが第一です。湿布は、冷湿布と温湿布がありますが、自分が気持ちいいと感じる方をするとよいでしょう。そして、入浴で血行を良くすると効果的です」

――患部のマッサージは?

 「マッサージは逆効果を招くことがあるので、無理にしないでください。寝違えの症状がひどい場合は、整形外科で、首の安静を保つ『カラー』という装具を着けてもらうと、痛みが軽減します」

――予防するには?

 「枕が合わないと起こしやすいので、頸椎の湾曲に合った枕を使用しましょう。また、敷き布団が柔らか過ぎると、体が沈んで寝ているときの姿勢が悪くなるので避けるべきです。このほか、日常生活では姿勢を正しく保つように心掛けると、予防につながります」

2003年9月取材(記事内容、医師の所属・肩書きは取材当時のもの)

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