2011年08月18日 16:03 公開

座り仕事の男性は「慢性前立腺炎」に注意!

会陰部に痛み、頻尿、残尿感も

 「慢性前立腺炎」は男性特有の病気。原因不明のケースが多く、病院をあちこち変える人もいる。特に、デスクワークの男性で多いという。適切な対応策ついて、東京慈恵会医科大学泌尿器科の清田浩・助教授に聞いた。

飲酒で悪化

 前立腺は精液の一部を作っている臓器。慢性前立腺炎は生命にかかわる病気ではないが、慢性的に陰嚢(いんのう)や精巣などの会陰部の痛み、頻尿、残尿感など、漠然とした症状を伴う病気だ。

 「細菌性と原因不明のケースがあり、ほとんどが原因不明です。治療には通常、抗生物質(抗菌薬)、植物エキス製剤、尿道の括約筋の緊張を解くα1遮断薬などの薬物療法が行われますが、原因不明のケースでは、決定的な治療法がないのが実情です」と清田助教授。

 このため、症状が改善されない場合に複数の病院で受診する人が少なくない。中にはまれに、間質性膀胱(ぼうこう)炎をはじめ、前立腺がんや膀胱がんで、似た症状が見られることもある。また、慢性前立腺炎は座り仕事の男性に多いことが分かっている。

 「頑固な症状が続く場合は、これらの病気の検査を受けることも必要です。日常生活では、座りっ放しだと悪化しやすいので、積極的に運動した方がよいでしょう」(同助教授)。アルコールも悪化要因になるため、「飲酒は控えるように」と同助教授はアドバイスしている。

2005年4月取材(記事内容、医師の所属・肩書きは取材当時のもの)