2011年08月19日 11:04 公開

朝食を抜くと太る? 仕事や学業にも悪影響

 朝食を取らない人が増えている。特に若い世代に多く、20歳代では男性の3人に1人、女性の5人に1人が朝食抜きだという。夜更かしが大きな要因のようだが、朝食を食べないと、午前中の仕事や学業に悪影響を及ぼすだけでなく、生活習慣病(成人病)にかかりやすくなる。

体力や集中力が低下

 朝食の主な役割としては次のような3点が挙げられる。

  • 睡眠中に低下した体温を回復し、身体活動を活発にする
  • 脳のエネルギーである糖質を補給し、知的活動を盛んにする
  • ホルモンや酵素の分泌を促し、生体リズムを整える

 朝食抜きを続けると、体力や集中力の低下を招く上、生体リズムも乱れてくる。そうなると当然、仕事や学業に悪影響を及ぼす。また、昼と夕の2食だけでは栄養素を十分に補いにくく、どうしても夕食の比重が高くなりがち。その結果、肥満につながり、糖尿病や高血圧などの生活習慣病になりかねない。

 全寮制の大学で朝食を取ったグループと取らなかったグループを対象に、学業成績と欠席時間を調査したところ、朝食を取ったグループの方が、いずれも明らかに優れていたという報告もある。

 このように、朝食抜きの弊害が大きいのにもかかわらず、朝食を取らない人が増えている。その背景にあるのが、ライフスタイルの変化だ。

午後8時前に夕食を

 日本人の平均睡眠時間が年々短くなっていることからも分かるように、夜更かしをする人が多い。夜更かしをするとついつい夜食を取りがちだが、遅い時間に夜食を食べると睡眠が浅くなる。また、不規則な生活は生体リズムを乱す。

 こうしたことが相乗して、朝は空腹を感じなくなり、ぎりぎりまで寝るといった悪循環に陥りやすい。朝、おなかがすいて目覚めるといった健康的な生活を営むには、まずライフスタイルの見直しが必要だ。

 夜間の仕事に従事している人は別として、遅くとも午後8時までに夕食を取り、午前0時前に寝るのが理想的。食事内容は、朝食は量が多くバラエティーに富んだもの、昼食もバラエティーに富んだもの、夕食は軽くするとよい。夕食に比重を置くと朝に食欲がわきにくいからだが、最初は食べやすいものでよいから朝食を取るよう、習慣付けるのが第一だ。

 仕事や受験勉強に追われて朝食を抜く人もいる。忙しい時ほどしっかり朝食を取って、自分の体を大切にしたい。

1997年9月取材(記事内容は取材当時のもの)