2011年08月23日 11:04 公開

女性の4人に3人が発症、増える「膣カンジダ症」

高い再発率―徹底治療を

 近年、膣(ちつ)外陰真菌症が増加傾向にある。女性器にいるカンジダというカビの一種が原因のため、「膣カンジダ症」とも呼ばれる病気だ。女性の4人に3人は生涯に一度は経験するとされており、再発しやすい。

性行為でも感染

 膣炎や外陰炎は産婦人科ではポピュラーな病気だが、中でも多いのが膣外陰真菌症。その原因について、聖マリアンナ医科大学(神奈川県)産婦人科の木口一成・助教授は次のように話す。

 「原因となるカビの85~90%はカンジダ・アルビカンスですが、他のカンジダによるケースもあります。特に最近は、カンジダ・グラブラタという亜種によるケースが増えつつあります」(同助教授)

 カンジダは女性器にいて、体調の悪いときに繁殖しやすいが、性行為でも感染する。

 「発症すると、外陰部のひりひりとしたかゆみ、白いおりものを伴います。また、炎症を起こしている外陰部などが、尿の刺激を受けて排尿障害や頻尿も起こします」(同助教授)

改善後も再検査必要

 中には、症状を自覚しても受診をためらって市販のかゆみ止めなどに頼る女性もいるが、それで症状が改善されてもカンジダそのものは殺せないので、悪化したり慢性化したりする。症状を自覚したときは、この病気を疑って産婦人科を受診すべきだ。

 「診断は、症状とおりものの顕微鏡検査や培養検査で付きます。膣カンジダ症ならば、膣の洗浄後に抗真菌薬の坐剤を用いる治療によって、1週間ほどで治ります」(木口助教授)

 それでも症状が改善されない場合は、再度検査して原因菌を特定し、それに合った抗真菌薬を用いる。ただし、改善後も再検査を要する。

 「この病気の再発率は、約45%と極めて高い。再発や慢性化を防ぐためには、症状が改善されても素人判断で治療をやめず、再検査で治癒を確認することが大切です」(同助教授)

 また、治療期間中は刺激の強いせっけんは避ける、蒸れる下着は着用しない、性交渉は避ける―などの注意が必要だ。

2004年2月取材(記事内容、医師の所属・肩書きは取材当時のもの)