2011年08月23日 11:04 公開
かんじだしょう(カンジダ症)」に関連する記事です。

肛門周辺のかゆみ、市販薬は逆効果?

症状がこじれることも

 肛門(こうもん)周辺のかゆみは、程度の差こそあれ、誰でも経験するもの。部位が部位だけに、かゆみがひどくても市販のかゆみ止めに頼る人が多いが、逆効果になるケースもある。肛門周辺にかゆみを伴う病気は多いので、まず皮膚科を受診して原因を究明したい。

多いカンジダ症

 肛門周辺にかゆみを伴う病気は代表的なものだけでもカンジダ症をはじめ、痔疾(じしつ)、硬化性委縮性苔癬(たいせん)、フォアダイス病、直腸や子宮など下腹部のがん、蟯虫(ぎょうちゅう)症、尖圭(せんけい)コンジローマなどがある。また、アトピー性皮膚炎でもちょっとした刺激で肛門周辺がただれることがある。

 このほか、これといった原因疾患がなくとも、太っていて左右の尻の肉が密着している人が座ったまま仕事を続けて蒸れたり、女性では生理用のナプキンなどでかぶれを起こしたりする。

 多いのはカンジダ症、痔疾、肥満者のかぶれなど。中でもカンジダ症は赤ちゃんや高齢者、あるいは糖尿病の人に起こりやすいという。

 カンジダは皮膚や粘膜などに常在するカビの一種。通常は人体に害はないが、抵抗力が落ちたときなどに疾患をもたらす。

常に清潔保つ

 カンジダ症の症状はかゆみはもちろんのこと、肛門や陰部が少しただれたようになり膿疱(のうほう)といってうみを持った小さなぶつぶつが生じる。このため下着が汚れる。

 いずれにせよ、少しかゆい程度では我慢したり市販のかゆみ止めを使ったりする人が多い。しかし、かゆみの原因によって治療法は異なる。素人判断で市販薬に頼っていると、ただれやかぶれがひどくなるなど逆効果になりかねない。

 実際、症状がこじれてから受診する人が多いのだが、ただれがひどくなると痛くて歩けなくなる。また、浸出液がタンパク質に変性し、血管やリンパ管を通じて全身に運ばれ、一種のアレルギー反応を起こして体中に湿疹(しっしん)が広がることもある。

 さらには、直腸がんなど重大な病気を見逃す危険性もある。肛門周辺にかゆみを覚えたときは恥ずかしがらずに皮膚科を受診して、原因を究明してもらうことが大切だ。

 また、高齢社会を迎えて寝たきりの高齢者が増えているが、こうした高齢者はカンジダ症とおむつかぶれを併発しやすい。介護する人が小まめにおむつを取り換え、常に清潔を保つようにしたい。

1991年3月取材(記事内容は取材当時のもの)

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