2011年08月23日 11:04 公開

大人の鼻血、背景に高血圧など生活習慣病も

 冬場になると、冷気や空気の乾燥などが刺激となって鼻血が出やすい。大人の鼻血と子供の鼻血では、その原因などが異なるという。同愛記念病院(東京都)耳鼻咽喉科の野原修部長に、大人の鼻血について聞いた。高血圧や糖尿病などの生活習慣病が背景に潜む可能性もあるようだ。

弱まった血管から出血

 大人の鼻血は、鼻粘膜の毛細血管が外部からの刺激によって傷付けられることによるものが大半だ。「鼻出血の80~90%は、鼻の入り口から1.5cmぐらい奥の所のキーゼルバッハ部位からです」(野原部長)

 また中高年では、高血圧や糖尿病、動脈硬化などによって弱くなった血管が破れて起こることがある。心筋梗塞、脳梗塞、狭心症の予防や、人工透析のため服用している抗凝固薬によって、血が止まりにくくなる場合もある。

繰り返すなら受診を

 「キーゼルバッハ部位からの出血は、綿やガーゼを出血場所に当てて、鼻翼(小鼻)を指で強く押さえていれば、10~15分ほどで止まります。それでも止まらなかったり、繰り返したりするときは、すぐに耳鼻咽喉科を受診すべきです」(野原部長)

 鼻血が出たとき、上向きになると血液が食道に流れ込むことがある。血液が胃の中にたまると気持ちが悪くなって吐くこともある。この時、血液の塊が喉に詰まって、窒息する恐れもある。

 出血のときは、前かがみの姿勢になって鼻や口から血液を出すとよい。横になりたいときは、あおむけでなく横向きに寝る。「血が止まっても1~2週間は心身を安静にして、飲酒や運動、鼻への刺激などはなるべく避けてください」と同部長は言う。

2001年7月取材(記事内容、医師の所属・肩書きは取材当時のもの)

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