2011年08月24日 17:36 公開
どんきしょう(呑気症)」に関連する記事です。

空気をのみ込む「呑気症」―胃の不快感など起こす

あごやこめかみの痛みとも関連

 唾液(だえき)を飲み込むとき、空気も一緒にのみ込んでいるが、その回数が多くなり、体に障害が表れる病気を「呑気(どんき)症」と呼ぶ。東京医科歯科大学歯学部付属病院頭頸部心療科の小野繁教授に、呑気症について聞いた。

おならの原因にも

 唾液を1回飲み込むと、2~4ccの空気が体の中に入り込む。炭酸飲料をよく飲む人や早食いの人も、空気をのみ込む量が多い。

 のみ込んだ空気が喉や食道にたまると、喉の異常感や食道の異物感を感じる。その際、唾液を飲み込んで異物感などを解消したくなるが、そうするとかえって空気を胃の中へ送り込んでしまう。

 このようにして空気をどんどんのみ込むと、胃に空気がたまってきて、それが逆流し、げっぷとなって出てくる。また、胃に空気がたまると、胃の不快感や痛み、上腹部の膨満感が生じる。さらに、のみ込んだ空気が小腸を通過し、大腸にたまると、おならとなって出るようになる。

 こうした症状が表れる呑気症は、ストレスの多い人、神経症傾向の人、うつ状態の人がなりやすいという。これらの人は、不安や緊張から歯をかみしめる回数が多くなるが、かみしめることは発症を促す要因になっているからだ。

 一般に、安静にしているときは、上下の歯は離れているが、かみしめるようになると、舌が上あごに張り付くため、喉の奥に唾液と空気がたまってくる。このたまった唾液を飲み込む際、空気ものみ込んでしまうわけだ。

耳や目の症状も

 呑気症の人は、歯をよくかみしめるので、歯をかみ合わせるときに使う筋肉が緊張して、あごやこめかみに痛みが生じる。さらに、肩や首の痛みや凝り、頭痛、腕のしびれなどの症状も表れる。耳鳴り・ふらつき感、目の奥の痛み・疲れ目も、かみしめに関連しているケースがあるとみられている。

 胃や腸が、のみ込んだ空気によって膨張し、息苦しさ、心臓の圧迫感、心臓の痛みが引き起こされることもあるという。

 小野教授は、これらの症状を「かみしめ・呑気症候群」と呼ぶよう提唱している。「いろいろな症状が、『呑気』によって生じていることを知るだけで、不安が解消されます。また、薄いマウスピースを装着するだけで症状が減ります」と話している。

2004年7月取材(記事内容、医師の所属・肩書きは取材当時のもの)

続きを読む(全文)

次によく読まれている記事

  1. "潮吹き"への誤解が女性器を損傷、日本人の性の実像に迫る
  2. おならが出て困る...「呑気症」のせいかも?
  3. 「タンポンショック」に注意! 予兆は下半身の悪臭
  4. 若くして認知症になりやすい9つの原因が判明か
  5. 心療内科医が教えるストレス対処法
  6. PR!電子書籍で読めるメディカルトリビューンブックス

あわせて読みたい(関連記事)

感染症ウォッチ

前週比
グラフで見る

国立感染症研究所 感染症情報センターより