2011年08月24日 17:36 公開

しゃっくりの有効な止め方は「舌を引っ張ってもらう」

成功率は75%

 しゃっくりは突然起こる。「しゃっくりが長く続いてつらかったら、舌を少しの間引っ張ってもらうと大抵は止まる」と、土浦協同病院(茨城県)麻酔科の近藤司氏はアドバイスする。しゃっくりの原因は次第に解明されつつある。

胎児期の名残

 しゃっくりは、横隔膜(胸の内部とおなかの内部を隔てる壁で、筋肉でできている)の痙攣(けいれん)性の運動だが、なぜ起こるのか完全には分かっていない。しゃっくりを研究している近藤氏は、その原因について次のように説明する。

 「胎児は母親の体内にいるとき、羊水の中を漂っていますが、羊水中にある"ごみ"が鼻や喉の奥に詰まると、除去する必要があります。この場合に、横隔膜が痙攣を起こし、ごみを吸い込み、同時にごみが肺に行かないように声帯が閉じるのです。この一連の反射運動が、しゃっくりに相当すると考えられます」

 しゃっくりをすると「ヒック」という音が出るのは、声帯が閉じるときのものだ。妊婦が、胎児がしゃっくりをしているのに気付くことはよくある。また、赤ちゃんがよくしゃっくりをするのは、胎児の時の反射経験がまだ残っているからだと考えられている。

 成人でも、しゃっくりは出るが、これは、普段はしゃっくりを抑えている中枢の働きが、飲酒など何らかのきっかけによって緩むか、何らかの反射刺激が加わったために出るようだ。

48時間以上続く場合は注意

 近藤氏は、しゃっくりをうまく止めるには、舌を引っ張ってもらう方法を勧めている。「乾いたガーゼのようなもので舌をつかみ、30秒ほど強く引っ張ると、喉の奥への刺激によって、しゃっくりを止める効果があります。私の経験では成功率は約75%です」

 しゃっくりはほとんどの場合で心配ないが、時として胃や食道などの消化器疾患、肺や心臓などの胸部疾患、腎臓病や肝臓病、脳神経系の病気などで起こることもある。また、睡眠薬の服用が原因になることもある。

 同氏は「しゃっくりが48時間以上続くものを、難治性しゃっくりと言います。この場合は、つらくて食事ができない、眠れない、水も飲めないといった状態になり、高齢者などでは全身の衰弱につながることもあります。難治性しゃっくりのほぼ9割に有効な薬もあります。しゃっくりが頑固に続いたときは、まず総合診療科を受診して、基礎疾患があるかどうか調べてもらってください」と話している。

2001年6月取材(記事内容、医師の所属・肩書きは取材当時のもの)

次によく読まれている記事

  1. "潮吹き"への誤解が女性器を損傷、日本人の性の実像に迫る
  2. 止まらないしゃっくり、胃や脳の病気も原因に
  3. "床オナ"が膣内射精障害の原因に、「正しい自慰行為を」
  4. 「タンポンショック」に注意! 予兆は下半身の悪臭

あわせて読みたい(関連記事)

医師会員限定!アンケートにこたえて商品をもらおう!モニターキャンペーン 医師会員限定!アンケートにこたえて商品をもらおう!モニターキャンペーン 医師会員限定!アンケートにこたえて商品をもらおう!モニターキャンペーン

感染症ウォッチ

前週比
グラフで見る

国立感染症研究所 感染症情報センターより