2011年09月12日 17:36 公開

魚の骨が喉に刺さったら...取れなくても指でいじらないで

全身麻酔で手術が必要なことも

 魚の骨が喉に刺さることがある。痛くて気になるが、「取れないときは指などでいじらないで、早く耳鼻咽喉科を受診して」と、日本医科大学(東京都)耳鼻咽喉科・頭頸部外科の中溝宗永講師は勧める。

小骨が刺さりやすい

 喉に刺さりやすい魚の骨は、タイやサバなどの太くて大きな骨より、ウナギやイワシ、サンマなどの小骨が多い。刺さる場所は、外から見える扁桃(へんとう)が一番多いが、時には、喉の奥の舌の付け根である舌根扁桃に刺さることもある。

 「これらの場所なら、局所麻酔を掛けて簡単に抜くことができますが、さらに奥の声帯の裏側の下咽頭に刺さると、刺さり方によっては、全身麻酔で手術することになります」と中溝講師。

 いずれにしても、魚を食べたとき喉に痛みを感じたら、魚の骨が刺さったと考えて間違いないようだ。しばらくして痛みが消えれば、多分、骨は抜けているので、受診する必要はない。

 痛みが続くと、刺さったと思われる場所を指などで触って、自分で抜こうとする人がいる。あるいは、ご飯の丸のみを試みる人もいる。それでうまく抜ければよいが、刺さった骨の出ている頭の部分だけが折れ、残りの骨は粘膜の中に埋没し、痛みだけが残るケースも少なくない。

痛み続けば他の病気も

 「痛みがどのくらい続いたら受診すべきかは、人によって違いますが、何日も我慢しないで、できるだけ早い受診を勧めます」と中溝講師。幼児や高齢者はかむ力が弱いので、魚料理のときは周囲の人が気を付けてあげると予防になる。また、高齢者には圧力鍋などで骨まで軟らかく煮るなどの配慮があってもよい。

 魚を食べないのに、食後に骨が刺さったようなチクチクした痛みが2~3カ月以上も続く場合は、病気の疑いがある。同講師は「喫煙と飲酒歴が長く、量が多い人で、首にしこりがある場合は、喉にがんがあることが多い。すぐに専門医を受診してください」と話している。

2004年3月取材(記事内容、医師の所属・肩書きは取材当時のもの)

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