2011年09月12日 17:36 公開
けつせいえきしょう(血精液症)」に関連する記事です。

精液に血が混じる「血精液症」

前立腺や尿道などに炎症―ほとんどは自然に治る

 精液に血が混じり、それが茶褐色だったり赤みを帯びたりしていたら、何かの病気ではないかと心配になる。東京慈恵会医科大学付属病院泌尿器科の小野寺昭一教授は「血精液症という疾患で、ほとんどは自然に治ります」と話す。

痛みはない

 精液は、精子と、前立腺や精のう腺などで作られる分泌液から成っており、乳白色をしている。血精液症では、精液に混じっている血液が新しく量が多い場合には真っ赤に見え、精のう腺などにたまっていた古い血が出てきた場合には茶褐色に見える。少量の血液では、小さな塊として見えることがある。

 血精液症は、成人男性には珍しくない疾患で、40歳前後に多く、普通は痛みを伴わない。原因はよく分かっていないが、多くは前立腺や精のう腺、尿道などが何らかの細菌によって炎症を起こし、そのため出血したものと考えられている。まれに、前立腺や精のう腺の結核が炎症の原因のこともある。

続いたら受診を

 血精液症は、薬では効果がなく、大抵は数週間で自然に治る。ただ、長く続く場合は精密検査が必要だ。

 炎症以外に考えられる病気としては、前立腺結石がある。中年以降なら、前立腺がんや、極めてまれだが精のう腺がんなどの可能性もある。

 検査では、精液や尿の検査、肛門(こうもん)から指を入れて前立腺や精のう腺を触診する直腸診などが行われる。画像診断によって、膀胱(ぼうこう)を含め、前立腺や精のう腺の状態を確認することもある。

 これらの検査で原因となった病気が判明すれば、それに対する治療を行う。最近は、前立腺がんの検診が行われており、がんの疑いがあると、前立腺と精のう腺に針を刺して生検を行うが、この検査で出血すると血精液症が長く続く。

 小野寺教授は「何日も精液の色が赤みを帯びていたり、茶褐色だったりしたら、悩んでいないで泌尿器科を受診してください」と助言している。

2002年7月取材(記事内容、医師の所属・肩書きは取材当時のもの)

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