長谷川理恵さんインタビュー(1)

2011年10月31日 11:30 公開

長谷川理恵さんインタビュー(1)

第1回:走り始めて激変した体と生活

 マラソンやサーフィン、トライアスロンなどのスポーツに本格的に取り組む一方で、料理本を手掛け、「ベジフルティーチャー」として食育活動を積極的に行う長谷川理恵さん。けれども、マラソンを始める前は、健康的な生活とはほど遠い日々を送っていたといいます。長谷川さんを変えたマラソンに対する思いや、その魅力などについて聞きました。

――健康に目覚めたきっかけは何でしょうか。

 一番のきっかけは、2000年に始めたマラソンです。体を動かすことによって、それまでほとんど無頓着だった、食べることや体を休めることの大切さを実感するようになりました。本格的に運動し始めたのと同時に、体に良い食物を意識して食べるようになり、めきめきと健康になっていきました。

 実は、マラソンを始める前は不健康そのものだったんです。「CanCam」(小学館)の専属モデルだった頃までは、食べなかったのでガリガリにやせていて、常に体が冷えている状態。肩凝りや冷え性といった、女性特有の悩みもたくさん抱えていました。かなり不摂生な生活を送っていて、夜中にモデル仲間と遊んでそのまま撮影に直行したり(笑)。

 そのころのわたしにとっては、モデルとしてやせていることの方が健康よりもずっと大事で、食生活が良くないと分かっていても、見て見ぬふりをしていたんです。

 けれども、仕事の場をファッション誌「Oggi」(同社)に移してから、モデルとしての幅を広げるために少しずつ運動を始めました。本格的にマラソンに取り組むようになって1カ月ほどたったころから、みるみるうちに体が変わっていって、考え方もとても前向きになったんです。食生活をはじめ生活全般が健康的になり、行動も活発になるなど、早い段階からいろいろな面で変化がありました。生活スタイルの変化が極端だったので、結果も出やすかったのだと思います。

――マラソンが長谷川さんに合っていたのですね。

 マラソンは努力した分、それが結果としてちゃんと出るのがすごく楽しいです。一生懸命取り組めばうれしい結果が出るし、やらなかったらそれなりの成績になる。わたしは一度ハマると、とことん突き詰める性格なので、頑張りがいがあるマラソンが性に合っていました。

 それと、ゴールした時の達成感というのは、やはり何物にも替え難い喜びなんです。あの感動を一度味わってしまうと、普通の生活に戻っても何か物足りなく感じてしまって...。自分と闘い続けなければならず、非常に苦しいし難しくもあるんですが、大きな目標を常に掲げてきたのでくじけずに続けてこられたのだと思います。

 マラソンは、シューズやウエアさえあればどこでもできて、取り組みやすいスポーツですよね。目に見えて自分が変わるのが分かるし、何より気分が良いのが大きな魅力だと思います。

――マラソン人口はここ数年で飛躍的に増えているそうですね。

長谷川理恵さん

 わたしが走り始めた11年前は、特に女性ランナーは本格的に競技をやっている方しかいないような状況でした。そのころ、仕事でニューヨークに行った時に、運動している人の多さに驚いた覚えがあります。スニーカーを履いたスーツ姿のビジネスウーマンたちが、出勤前にジムに寄ってランニングマシンの争奪戦を繰り広げているのを見て「日本と違うなあ」って。

 けれども、日本でも徐々に運動する人が増えてきて、今はたくさんの女性も当たり前のようにスポーツをしています。実際、走っていてもランナーが増えたと感じます。こうした流れになっているのは、良いことですし、もっと広がってほしいです。

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