2011年12月08日 15:07 公開

ほろ酔いなら免疫力アップ!―飲酒の効能

適量を超えないで

 酒は昔から百薬の長といわれており、適度の飲酒は健康に良いとされる。本当にそうなのだろうか―。日本医科大学(東京都)の李卿講師(公衆衛生学)は、実際に飲酒前後の免疫力の変化を調べてみた。その結果、ほろ酔い程度なら免疫力が高まることが確認されたという。

飲み過ぎた翌日は「休肝日」に

 李講師が調べたのは、がん細胞を殺す働きのあるナチュラルキラー(NK)細胞の変化。6人のスタッフの協力を得て、飲酒前とほろ酔いになる程度の飲酒後にNK細胞を測定したところ、飲酒後には全員のNK細胞の活性化が認められた。

 「ほろ酔いになる程度の飲酒は、血行が良くなり免疫力を高めると考えられます」(李講師)。問題は飲酒量。大量飲酒はアルコール依存症や肝障害を招く。アルコール依存症で肝硬変を合併している人では、NK細胞が非飲酒者に比べて半減していたという報告もある。

 ほろ酔いになる飲酒量は個人差があるが、通常は日本酒換算で1日1合が適量だ。それを超えた場合、翌日は飲酒を控えて「休肝日」にするなど、週単位で適量を保つように工夫するとよい。

 李講師は「自分なりにほろ酔いの程度を把握して楽しくお酒を飲んでください。それとともに朝食はきっちりと取る、栄養バランスの良い食生活を心掛ける、週に2~4回はウオーキングなど適度の運動をするとよいでしょう」と勧めている。

2008年12月取材(記事内容、医師の所属・肩書きは取材当時のもの)