2012年02月08日 09:59 公開

冬に多い皮脂欠乏性皮膚炎―皮膚が乾燥、かゆみも伴う

ごしごし洗わず保湿を

 空気が乾燥する冬季になると、皮脂欠乏性皮膚炎が増える。皮膚表面の脂分の不足によって起こる皮膚炎で、加齢に伴って起こりやすくなる。入浴時に皮膚をごしごし洗わないようにするなど、予防を心掛けたい。東京医科歯科大学皮膚科の高山かおる講師に聞いた。

脚や腕に起きやすい

 皮脂欠乏性皮膚炎が冬季に多い理由について、高山講師は次のように説明する。「加齢とともに皮膚は乾燥しやすくなりますが、空気の乾燥する冬季は皮脂不足が促進されます。加えて入浴時の洗い過ぎなどが重なると、皮膚の防御機能が壊れて湿疹(しっしん)が生じやすくなるのです」

 脚のすねや上腕など皮脂の分泌が少ない所に起こりやすく、最初は皮膚表面の角質層が粉を吹いたようになる。問題はかゆみを伴うケースで、かいていると紅斑(こうはん=赤い斑点)や、コインのような貨幣状湿疹が生じたりする。

 暖房器具を使用する真冬に症状が強く出てくるので、乾燥肌の人は本格的な冬を迎える前に予防を心掛けた方がよい。

 高山講師は「予防のポイントは皮膚の保湿に尽きます」とした上で、以下の注意点を紹介した。

  1. 入浴時にごしごし洗わない
  2. あか擦りは角質層をはがすので行わない
  3. 入浴後は保湿クリームを塗って皮膚の潤いを保つ
  4. 室内は加湿器や観葉植物(葉から水分を蒸散する)を利用して適度の湿度を保つ。

 同講師は「こうしたケアをしていても発症した場合は、念のため皮膚科で治療を」とアドバイスしている。

2009年12月取材(記事内容、医師の所属・肩書きは取材当時のもの)