2012年02月17日 10:44 公開

若い人に多発、顔にできる「扁平いぼ」

原因はウイルス感染

 顔面に数え切れないくらいの小さな盛り上がりができる「扁平(へんぺい)いぼ」は、若い人に多い。「皮膚科の専門医を受診して、確実な診断と適切な治療を受けることを勧めます」と、東京女子医科大学皮膚科の林伸和准教授は助言する。

触って周囲に感染

 扁平いぼは青年性扁平疣贅(ゆうぜい)といって、若い人の顔や手に発症することが多い。ヒトパピローマウイルス(HPV、主に3型と10型)への感染が原因。このウイルスは、足の裏にできるいぼ(尋常性疣贅)や子宮頸(けい)がんなどとも関係しているが、ウイルスの型が違う。

 いぼは円形か楕円(だえん)形で、大きさは2、3ミリから1センチ程度。少し盛り上がった肌色ないし薄い褐色をしていて、主に顔面に多発する。この状態ではかゆみなどはないが、炎症が起きると赤くなって扁平に盛り上がり、かゆくなることがある。

 感染当初は気付かないことが多く、いぼを触った手や爪などで周囲の皮膚に触れているうちにウイルスの感染が広がっていぼが増えていく。

 診察は通常、視診で似たような尋常性疣贅や他の病気と鑑別する。場合によっては、いぼの一部を取って組織検査をすることもある。

炎症は治る兆候

 「いぼの数が少ないと気が付きませんが、急に増えたり赤くなったりすると心配になって受診する人が多い。赤くなるのは、ウイルスを排除するための免疫機能によって炎症が起きているもので、治る兆候です」(林准教授)

 いぼは、炎症が起き、その炎症がピークに達すると、それを境に1週間前後で消滅し、自然に治る性質がある。

 「治療では、ハトムギのエキスであるヨクイニンエキス投与のほか、目立たない所のいぼを液体窒素で凍らせ、刺激を与えて炎症を誘導する方法や、皮膚にかぶれを起こしてかぶれの炎症を利用してウイルスを排除する方法もあります」(林准教授)

 治療期間は人によって異なる。炎症が起きるまでには長期間かかるので、医師の指導に従って気長に治療を続けることが大切だ。

 「症状が悪化しても、悲観して通院をやめないでください。治ると信じて根気よく治療を続けることを勧めます」と、林准教授はアドバイスする。

2010年1月取材(記事内容、医師の所属・肩書きは取材当時のもの)

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