2012年04月20日 16:18 公開

こむら返り、頻繁に起きたら受診を

足首を手前に曲げて筋肉を伸ばす

 急にふくらはぎが痛くなって痙攣(けいれん)するこむら返り。もし起きたときは、足先を自分の方向に曲げてふくらはぎの筋肉を伸ばすとよい。「健康な人でもある症状だが、毎日のように起こるなら他の病気が原因のこともあるので、かかりつけの医師に相談することを勧めます」と高山整形外科病院(東京都)の伊藤博志院長は助言する。

糖尿病などでも

 こむら返りは、自分の意思とは関係なく突然、筋肉が痛みを伴って痙攣する。ふくらはぎに起こることが圧倒的に多いが、足底の筋肉、腹筋、首などに起こることもある。数秒から長くても数分で治まるが、中には毎日起きる人もいる。

 「原因は、運動中に起こることもあるところから、筋肉の疲労と見る説や、妊婦に起こりやすいので、胎児に栄養を取られるのでカルシウム不足が影響しているのではないかとする説もありますが、特定されていません」(伊藤院長)

 糖尿病や肝臓病、静脈瘤(りゅう)などがあっても起こるので、毎日起きるようだと検査を受けた方がよい。もし、こうした病気が見つかれば治療が必要になる。

漢方薬が有効

 ふくらはぎに起きたときの応急措置は、足先をゆっくりと自分の方向に曲げて収縮した筋肉を伸ばす。また、アキレス腱(けん)のストレッチの要領で、体を斜めに傾けて痛い方の脚のふくらはぎを静かに伸ばす。さらに、ふくらはぎを親指で圧迫したり、手のひらでマッサージしたりするのもよい。

 「治療は漢方薬の芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)が効果的です。明け方に起こる人が多いので、就寝前に服用すると、多くは翌日から改善します」(伊藤院長)

 ただ、人によっては芍薬甘草湯で血圧が高くなったり、むくみが出たりすることがある。そんなときはすぐに医師の指示を仰ぐこと。

 「壁に向かって少し離れて立ち、両手を壁に突いて、ふくらはぎの筋肉をゆっくり伸ばすストレッチングは予防にも効果的です」と伊藤院長は勧めている。

(編集部)

2009年5月取材(記事内容、医師の所属・肩書きは取材当時のもの)