2012年05月16日 10:29 公開

妊娠期間を通じての喫煙が子供の喘鳴と関係

オランダ研究

 ぜんそく患者が発作を起こした際の異常な呼吸音として知られる喘鳴(ぜんめい)。ぜんそくだけでなく、気管支炎や肺炎など他の呼吸器疾患もこの異常呼吸音の原因となる。オランダ・エラスムス大学のLiesbeth Duijts氏らは、妊娠中の継続的喫煙が子供の幼児期の喘鳴と関係すると、米医学誌「Chest」4月号(2012; 141: 876-885)に発表した。

父親の喫煙との関連は認められず

 以前の研究で、胎児期にたばこの煙にさらされると、出生後に小児期の喘鳴リスクが上昇することが示唆されている。Duijts氏らは、地域集団を対象とした研究の一環として、妊娠中の親の喫煙と子供の1~4歳の喘鳴との関係を検討した。解析対象は4,574人だった。

 その結果、母親の妊娠第1期のみの喫煙は子供の喘鳴とは関係していなかったが、母親の妊娠期間を通じての継続的喫煙は子供の4歳までの喘鳴と関係していた。

 一方、母親に喫煙習慣がなく、胎児期に父親の喫煙にさらされた子供では、喘鳴リスクの明らかな上昇は認められなかったという。

 なお、同じくオランダの研究者から、妊娠中の喫煙で子供の5年後にも悪影響を与えることが報告されている(関連記事)。

(編集部)

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