2012年05月16日 14:48 公開

サリチル酸含有食品でアレルギー、重症だと生命の危険も

じんましんや喉のむくみ

 食物アレルギーに対する一般の関心は高いが、意外に知られていないのが「食物依存性サリチル酸誘発性アナフィラキシー」。サリチル酸を含む食べ物を食べて起こる即時型アレルギー反応だが、サリチル酸を含む食品は極めて多く、重症例では生命に関わる。

野菜や果物にも

 サリチル酸は、アスピリンなどの消炎鎮痛薬に広く用いられているが、野菜や果物をはじめ多くの食べ物にも含まれている。

 この食物アレルギーについて、東邦大学医療センター大橋病院(東京都)皮膚科の向井秀樹教授は「全身の皮膚が赤くみみず腫れになる重症のじんましんや、喉頭(こうとう=喉)のむくみ、せき、腹痛、吐き気、嘔吐(おうと)、下痢などいろいろな症状を起こします。怖いのは、血圧が低下して意識障害や呼吸困難に陥るアナフィラキシーショックです」と指摘する。

 アナフィラキシーショックは生命に関わるが、誘因となる食品の数が多いために避けることが難しく、危険な状態を繰り返すケースが起きている。

 「まず、こういう病気があることを理解してください。サリチル酸が含まれた食品を食べた後やアスピリンなど消炎鎮痛薬の服用後にアレルギー症状が出たときには、迷わずアレルギーの専門医の診察を受けるべきです」と、向井教授は注意を促している。

(編集部)

2009年2月取材(記事内容、医師の所属・肩書きは取材当時のもの)