2012年05月23日 09:30 公開

入れ歯が口に合わないときは、どのように調整してくれるのですか?

 入れ歯が口に合わないときは、どのように調整してくれるのですか?

入れ歯の内側を削り、プラスチックの材料を追加して調整します。

 「口に合わない入れ歯」は、大きく分けて2つの要素が考えられます。

  1.  顎堤(がくてい=歯が抜けた後のあごの土手)の形に合ってない
  2. 上下の歯のかみ合わせが合っていない

■顎堤(がくてい)の形に合ってないとき

 この場合は「裏打ち(リライン)」と呼ばれる方法を採ります。つまり、修正する入れ歯の内面を削除して、そこに新しい材料を追加します【図】。口腔内で直接行う方法と入れ歯の内面に印象材を盛り、型を取って行う方法があります。プラスチックの入れ歯であれば問題ありませんが、金属床の入れ歯(粘膜に当たる部分が金属製)では、金属と裏打ちするプラスチックの接着を考えなくてはなりません。

 

【図】斜線部が裏打ち(リライン)によって追加する部分

■上下のかみ合わせが合っていないとき

 この場合の対処法は「咬合(こうごう)面再形成」と呼ばれる方法を行います。人工歯の上にプラスチックを盛り足し上下のかみ合わせを調整します。これも口腔内で行う直接法とかみ合わせの記録を採って口腔外で行う間接法があります。

■まったく合っていないとき

 「裏打ち」と「咬合面再形成」の両方を行います。まったく合わなくならないためには、定期的な受診と入れ歯の調整が必要です。

指導・監修

水口 俊介(みなくち しゅんすけ)

水口 俊介(みなくち しゅんすけ)
東京医科歯科大学 大学院 医歯学総合研究科 口腔機能再構築学系摂食機能回復学講座 全部床義歯補綴学分野教授

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