2012年06月18日 15:58 公開
耳管開放症」に関連する記事です。

耳管が閉じなくなる耳管開放症、耳詰まり感、自分の声響く

急激なダイエットも原因に

 耳が詰まった感じや自分の声が強く響くなどの症状が特徴的な耳管開放症。「度重なるダイエットや生活習慣病による体重の減少などが主な原因です。他の病気を合併していることもあるので、耳鼻咽喉科を受診することを勧めます」と、山口内科耳鼻咽喉科(東京都)の山口展正院長は話す。

呼吸音の響きも

 耳管は、鼻の奥と耳とをつないでいる細い管で、通常は閉じている。物をのみ込むと開き、中耳内の圧力と外気圧との圧力の差が一定に保てるようになっている。加齢や過度のダイエットを繰り返すなどして、耳管の周囲にある脂肪組織が萎縮(いしゅく)してくると、耳管の内腔(くう)が広がって閉じなくなる。この状態が耳管開放症だ。

 「耳管は、外気などの換気や感染症に対しての防御機能などを備えているが、開放されたままだと、耳の閉塞感や自分の声が強く響く、自分の呼吸音が耳の中で響くなどの症状が表れます」(山口院長)

 治療は、まず各種の検査で耳管開放症かどうか、あるいは合併症があるかどうかを診断。その上で、症状の程度に応じて薬物療法や手術などが行われる。

耳管に薬付けて改善

 山口内科耳鼻咽喉科では、耳管内腔に綿棒を使って特殊な薬を付け、耳管を閉鎖することで治療効果を上げている。患者からは「耳の詰まった感じが消えた」「自分の声が響くのが改善され、会話がスムーズにできるようになった」「耳鳴りが消えた」などの声が寄せられているという。

 山口院長は、予防を含めた対応策について「急激なダイエットをし過ぎないこと。症状が見られたら、リクライニングシートに横になって頭を下げたり寝た姿勢になったりして、読書などをするのも一案です。中高年層は脱水気味になると症状が強く出るので、特に夏には小まめに水分補給をしてください」と助言する。

(編集部)

2008年8月取材(記事内容、医師の所属・肩書きは取材当時のもの)

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国立感染症研究所 感染症情報センターより