2012年06月20日 15:58 公開

目まいは脳梗塞の黄信号、軽くても念のため受診を

脳幹や小脳に多い

 目まいがきっかけになって脳梗塞が見つかるケースがあることをご存じだろうか。軽い目まいだと軽視しがちだが、素人判断は禁物。特に脳幹や小脳に梗塞ができると起きやすく、高血圧など生活習慣病のあるお年寄りは特に注意が必要だ。東京医科大学病院耳鼻咽喉科の小川恭生講師に聞いた。

初発症状として発生

 目まいにはぐるぐる回る回転性と、ふらふらする感じの浮動性とがある。小川講師は次のように話す。「いずれの目まいも、脳の中心部にある脳幹や、脳幹の後ろ下方にある小脳の梗塞の初発症状として出てくることがあります。特に小脳の梗塞は、目まいだけのケースが多いのです」

 脳幹や小脳に梗塞ができると、目や首の動きを調節する役割をしている前庭神経核を圧迫して血流が悪化し、麻痺(まひ)するために目まいが起こる。

3時間以内に受診を

 脳梗塞は発見が遅れると麻痺が残るばかりか生命にも関わるが、最近は3時間以内に適切な治療を受ければ、麻痺が残る割合が少なくなるようになってきている。

 「何よりもまず、早期発見が大切な病気です。目まいが激しければ通常は救急車を呼びますが、軽くても軽視しないで、念のため耳鼻咽喉科か神経内科を受診して原因を調べてもらうべきです」(小川講師)

 初期の脳梗塞の診断には、磁気共鳴画像診断(MRI)による検査と磁気共鳴血管造影(MRA)が必要だ。

 目まいは内耳など他の病気が原因で起こるケースが多いが、脳幹や小脳の梗塞でも起こることを念頭に置いておいた方がよい。

(編集部)

2009年6月取材(記事内容、医師の所属・肩書きは取材当時のもの)