2012年08月02日 09:42 公開

水泳中の頭痛、長時間の潜水で起きやすい

水から上がり休憩とって

 プールや海などで休みを取らないで長時間潜水を続けていると、時に頭痛に襲われることがある。頭が痛くなったら水から上がって10分間ほど休み、一息入れるようにしよう。東京医科歯科大学医学部整形外科の柳下和慶講師(高気圧治療部長)に、注意点などを聞いた。

血流が過剰に

 息を止めて水中に潜っている時、体の中の酸素はどんどん消費されていく。一方で、二酸化炭素の量は増えていき、体内にたまって息苦しくなる。柳下講師は「二酸化炭素は血管を拡張させる働きがあります。血管が開くと血液が過剰に流れることで頭痛が起きるのです」と説明する。

 対策としては、体内に二酸化炭素をためないようにする。潜水したら水から上がって10分間ほど静かにしていれば、二酸化炭素は排出されて体は正常に戻り頭痛は止まる。

 「特に子供さんは、潜水が面白くて休むことなど考えません。保護者が時間に気を配って休ませるようにしてください」と柳下講師。

「耳抜き」を

 「耳抜き」がうまくできない人も頭痛を起こしやすい。耳抜きとは、高層階に上がったときなどに耳に圧迫感が起き、つばを飲み込んで解消する動作。水中では水圧が上がるため、水圧によって起きた中耳と外耳の圧力の差を解消する必要がある。耳抜きによって耳に感じる圧迫感を消すことができる。

 「蓄膿(ちくのう)症とも呼ばれる副鼻腔(ふくびくう)炎のある人も、副鼻腔内への空気の流れが悪く、頭痛を生じることもあるので、耳鼻咽喉科で相談するとよいでしょう」と柳下講師は助言している。

(編集部)

2010年4月取材(記事内容、医師の所属・肩書きは取材当時のもの)