2012年09月18日 11:24 公開

胃薬「PPI」で肺炎、エコノミークラス症候群などに?

米研究

 胃潰瘍や逆流性食道炎などの治療薬として用いられている処方箋薬のプロトンポンプ阻害薬(PPI)。米国では市販薬(OTC薬)としても販売されているが、胃酸を強力に抑える一方、さまざまな副作用も指摘されている。米ハーバード大学医学部のAnupam B. Jena氏らは、PPIの服用が肺炎、変形性関節症、胸痛、尿道炎などの尿路感染症、深部静脈血栓症(エコノミークラス症候群)などと関連していたことを、9月7日付の米医学誌「Journal of General Internal Medicine」 (電子版)に発表した(関連記事)。

リウマチリスクも上昇か

 Jena氏らは、11年以上の間にPPIを1回以上服用していた2万6,436人(平均年齢66.5歳、男性39.9%)と服用していない2万8,054人(対照群、同66.0歳、44.0%)を対象に、3カ月ごとのPPI服用と重症市中肺炎、変形性関節症、胸痛、尿路感染症、深部静脈血栓症、皮膚感染症、関節リウマチとの関連を調べた。

 その結果、 3カ月間における1万人当たりの肺炎発症数は、PPIのOTC薬を服用していたグループ(OTC群)では68人、対照群は61人で、胸痛はそれぞれ336人、282人、尿路感染症は151人、139人と、いずれもOTC群で多かった。

 PPIの処方箋薬を服用していたグループ(処方箋群)では肺炎111人、胸痛597人、尿路感染症186人でOTC群よりもさらに多く、変形性関節症、深部静脈血栓症、皮膚感染症、関節リウマチもOTC群と比べて処方箋群で上昇していた。

 以上のことから、Jena氏らは「PPIを服用することは肺炎だけでなく、一般的な病気と信じられないほど関連している」と結論している。

(編集部)

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