2012年10月12日 11:04 公開

女性の喫煙は消化器系の難病リスク高める 米研究

現喫煙でクローン病リスク2倍

 喫煙はさまざまな健康被害をもたらすことが指摘されているが、女性の喫煙は消化器系の難病、クローン病や潰瘍性大腸炎のリスクを高めると、米ハーバード大学医学部のLeslie M. Higuchi氏らが、米医学誌「American Journal of Gastroenterology」(2012; 107: 1399-1406)に発表した。現在喫煙している女性ではクローン病リスクが2倍になったという。

潰瘍性大腸炎は元喫煙者の方が高リスク

 Higuchi氏らは、米国の女性看護師を対象とした大規模研究に参加した22万9,111人を対象に、喫煙や禁煙とクローン病(関連記事)、潰瘍性大腸炎(関連記事)のリスクとの関係を検討した。追跡期間は18~32年で、追跡中のクローン病発症は336人、潰瘍性大腸炎発症は400人だった。

 解析の結果、喫煙経験がない女性と比較したクローン病リスクは現喫煙者で1.90倍、元喫煙者で1.35倍だった。

 喫煙指数(pack-year=1日に何箱のたばこを何年間吸い続けたか)の増加はクローン病のリスク上昇と関係し、禁煙によってリスクは緩和された。

 対照的に、潰瘍性大腸炎のリスクは現喫煙者(14%減)よりも元喫煙者(56%増)の方が高かった。同リスクは禁煙後2~5年が3.06倍と特に高く、禁煙から20年たってもリスク上昇が認められたという。

(編集部)

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