2012年10月16日 12:00 公開

1日1食のダイエットはむしろ太る?

 1日1食のダイエットは1回の食事のカロリーを大量に吸収するからむしろ太るって本当ですか?

舞子(女性 20代)

1日3食より1日1食の方が太る人が多いです。

 1日に摂取するカロリー(食べる量)が同じであれば、食事回数の少ない方が太りやすいといわれています。

 食事の回数が少ないと食事と食事の間隔が長くなり、おなかがすいてしまうので、早食いになったり、つい食べ過ぎてしまったりする傾向があります(関連記事)。

 空腹状態が続いた後のお食事では血糖値が急激に上がり、その血糖値を下げるためにインスリンがたくさん分泌されます。インスリンは血糖を下げる以外にも、肝臓や筋肉、脂肪組織などで糖や脂質の代謝、タンパク質合成を制御するなどのさまざまな生理作用を持ち、栄養を無駄なく吸収するように働きます。

 吸収された栄養を一定の時間内でエネルギーとして利用できる量には限度があり、余ったエネルギーは体脂肪になって、備蓄として体に残ることになります。その結果、太るのだと考えられています。

 食事の回数を少なくすることで太るという作用を活用しているのがお相撲さんです。お相撲さんは、1日2食で大量の食事を取り、効率的に体脂肪を増やし、体を大きくしています。

 なお、体重と摂取するカロリー(食べる量)に関連性があるからといって、ダイエットのためには摂取するカロリー(食べる量)を減らしさえすればよいというわけではありません。極端な食事を取ることで健康を損ねてしまっては本末転倒です。

 栄養が偏ったり、不足したりしないよう、バランスの良い食事を取ることが何よりも大切です(関連記事)。食事を含めた生活のリズムを見直して、食べ過ぎや飲み過ぎ、夜遅くの食事を控えたり、体をこまめに動かしたり、規則正しい生活を心掛けましょう(関連記事)。

中野 里美(なかの さとみ)

1990年、東京女子医科大学卒業後、慶應義塾大学医学部内科学教室に入局。都立広尾病院、国立病院機構栃木病院などを経て、2007年から三菱UFJニコス株式会社診療所勤務。同社において初代統括産業医として、社員の健康管理を行っている。日本内科学会総合内科専門医、日本糖尿病学会専門医、日本医師会認定産業医、労働衛生コンサルタント。