2012年11月08日 10:29 公開

生え際、耳たぶ...4つの"サイン"で心臓病リスクが分かる?

デンマーク研究

 心臓病を発症するリスクは加齢とともに上昇することが知られているが、デンマーク・コペンハーゲン大学生命科学部のAnne Tybjaerg-Hansen氏らは、同国で行われた35年もの長期追跡によるユニークな疫学研究の成果を、第85回米国心臓協会年次集会(AHA 2012;11月3~7日、ロサンゼルス)で報告した。それによると、加齢を象徴する4つのサイン「生え際の後退」「頭頂部の薄毛」「耳たぶのしわ」「眼瞼(けん)黄色腫(上まぶたにできる黄色いできもの)」に複数該当する人は、全くない人に比べて心血管疾患(心筋梗塞など循環器の病気)になるリスクが増加していたという。

3つ以上で心筋梗塞リスク57%増

 Tybjaerg-Hansen氏らは、コペンハーゲン心臓研究(Copenhagen Heart Study)に参加した40歳以上の男女1万885人(女性45%)を対象に実施。同研究では、研究開始時に看護師らが対象者の頭髪の状況、耳たぶのしわや眼瞼黄色腫などの有無を調べ、記録している。

 7,537人に「生え際の後退」、3,938人に「頭頂部の薄毛」、3,405人に「耳たぶのしわ」、678人に「眼瞼黄色腫」が見られた。35年の追跡期間中に虚血性心疾患が3,401人、中でも心筋梗塞が1,708人に発生した。

 解析の結果、4つのサインのうち3つ以上が認められた人では、サインがゼロの人に比べて虚血性心疾患リスクが1.39倍、心筋梗塞リスクは1.57倍に上昇していた。リスクは男女を問わず全ての年齢層で、各サインの数や加齢とともに増加していた。また、リスクは3つ以上のサインを持つ70歳代で最大になったという。

 以上の結果からTybjaerg-Hansen氏らは、薄毛、耳たぶのしわ、眼瞼黄色腫は、従来の心血管疾患の危険因子とは別の新たな指標と考えられる、と結論。両者の関係のメカニズムは明らかではないが、医師に対して「見た目の加齢を示すサインの確認を、日常診療に取り入れるべき」とコメントしている。

(編集部)

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