2012年11月15日 11:47 公開

原因不明の内出血、白血病や血友病の可能性も

覚えのないあざに注意

 ぶつけた覚えがないのに体に幾つかのあざができた―。こうした内出血は、止血の機能に異常が生じたと考えられる。「白血病や血友病が原因の場合もあるので、早めに血液内科を受診してください」と、日本赤十字社医療センター(東京都)血液内科の鈴木憲史部長は勧める。

血小板減少で紫斑

 血液の中にある血小板は血管の内側の血管壁を保護する働きをしており、血管が破れた場合、直ちにその部分に集まって出血を防ぐ。この血小板の数は、血液1立方ミリ中に13万~40万個あれば正常値とされる。ところが、何らかの原因で3万個以下に減ると"黄信号"、さらに1万個以下になると"赤信号"となり、太ももやふくらはぎなどに紫斑が現れる。

 「アレルギー性紫斑病や特発性血小板減少性紫斑病、播種(はしゅ)性血管内凝固症候群(DIC)などが原因だと、すぐに治療が必要になります」と鈴木部長。

大きさよりも数が重要

 このほか、年配者で顔や手の甲などに点状やまだらの紫斑が出る老人性紫斑病がある。この病気は、血管壁がもろくなった所に外から力が加わったり紫外線を浴びたりすると、血管の一番内側の内皮細胞がダメージを受けて内出血するもの。外出するときは、強い日差しを浴びないよう木陰を歩いたり、帽子や日傘を差したりするなど、気を配るようにしたい。

 「皮膚に見られる内出血はその大きさよりも、小さくても個数が多い方が問題です。ぶつけた記憶がないのに...などと考えあぐねる前にすぐに受診することです。白血病の場合だと、一日を争うこともあります。内出血を軽く見ないでください」と、鈴木部長は警告している。

(編集部)

2010年6月取材(記事内容、医師の所属・肩書きは取材当時のもの)