2012年11月19日 11:47 公開

巻き爪と陥入爪、原因は深爪と窮屈な靴

炎症や化膿で激痛も

 深爪をする人や合わない靴をよく履く人に見られる巻き爪と陥入爪(かんにゅうそう)。ひどくなると日常生活に支障を来すだけでなく、高齢者では痛みのために転倒する危険性もある。東京医科歯科大学医学部皮膚科の高山かおる講師は、軽視しないで早期に治療した方がよいとアドバイスする。

足の親指に多い

 巻き爪も陥入爪も足の親指にできやすいが、両者の違いについて高山講師は「巻き爪は、爪の両端が巻くように変形した状態で靴が当たって痛むなどの症状が出ます。陥入爪は、爪の先端や端が皮膚に食い込み炎症や化膿(かのう)を起こして激しい痛みを伴います」と説明する。

 両方が一緒に起こるケースが多いが、いずれの場合も原因は深爪と窮屈な靴。

 「深爪をすると指の先端の皮膚が露出して盛り上がり、そこに伸びようとする爪が当たると変形したり皮膚に食い込んだりします。また、爪先が細いハイヒールの靴で爪に負担が掛かって、変形や炎症が起こる場合が多いのです」(高山講師)

ワイヤで矯正

 こうした爪の変形や炎症を軽視したり我慢したりしていると、日常生活に支障を来す。「特に高齢者では、痛みのためにうまく力が入らずバランスを崩して転倒する危険性があるので、早めの治療が大切です。たかが爪の変形ぐらいなどと軽く見ないで、皮膚科か整形外科、形成外科を受診した方がよいのです」(高山講師)

 治療は、爪の変形を矯正する方法と、爪を部分的に切除して食い込んでいる部分を取り除く手術がある。矯正法の一例が、強く変形した爪の先端に穴を開けて細いワイヤを通して矯正するワイヤ法だ。

 「ほかにもさまざまな治療法がありますが、健康保険が適用されないケースもあるので、治療に関しては医師とよく相談するとよいでしょう」(高山講師)

 予防するには

  1. 爪は先端を皮膚から1ミリほど残して直線状に切り、深爪を避ける
  2. 靴は爪先にゆとりがあって、かかとがフィットし、ヒールの高さが3センチ以下のものを選ぶ

―ように勧めている。

(編集部)

2010年6月取材(記事内容、医師の所属・肩書きは取材当時のもの)

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