2012年12月05日 10:51 公開

妊娠中のビタミンD不足が子供の湿疹と関係か―豪研究

 ビタミンD不足が体に及ぼす影響が注目を浴びており、アレルギー疾患を引き起こす原因の一つともされている。オーストラリア・西オーストラリア大学小児健康研究センターのAnderson P. Jones氏らは、へその緒や胎盤に含まれる血液、臍帯(さいたい)血の中のビタミンD濃度が低いことが、子供の湿疹と関連する可能性を示すと、米医学誌「Pediatrics」11月号(2012; 130: e1128-1135)に発表した。

生後1年間の湿疹発症が2.66倍

 Jones氏らは、アレルギーのリスクが高い新生児231人の臍帯血中のビタミンD(カルシフェジオール、25ヒドロキシビタミンD)の濃度を測定し、母親のビタミンD摂取と子供の生後1年間のアレルギー疾患発症との関係を検討した。

 臍帯血ビタミンD濃度は、母親のサプリメント(栄養補助食品)としてのビタミンD摂取と相関したが、食事からの摂取は影響していなかった。また、日光を浴びる量による季節変動も認められたという。

 解析の結果、湿疹を発症した子供は臍帯血ビタミンD値が低く、臍帯血1リットル中75ナノモル以上の子供と比べ、50ナノモル未満だった場合は湿疹が2.66倍多かった。

 以上のことから、Jones氏らは「妊娠中のビタミンD不足は、生後1年の湿疹リスクに関与していることが分かった。予防のため、湿疹を発症している間のビタミンDの役割を調査する必要がある」と述べている。

(編集部)

関連リンク(外部サイト)