2012年12月06日 11:47 公開

女性の薄毛の悩み、栄養不足やストレスなどが原因に

治療は生活改善と薬

 男性の問題と思われることが多い薄毛だが、女性も薄毛に悩む人は少なくない。かつらやスカーフで隠す人もいる。AACクリニック銀座(東京)の浜中聡子院長は「治療によって7~8割に発毛効果があります」と説明する。

全体的に薄くなる

 男性の薄毛は生え際あるいは頭頂部から始まるが、女性の薄毛はびまん性脱毛といい、頭頂部を中心に全体が薄くなる場合が多い。「早めに相談に来ますが、そのうちの3割は治療の必要のない健常な毛髪です」と浜中院長。

 女性の薄毛の主な原因は、頭皮の血流の低下によって毛髪を作る毛母細胞が栄養不足になるため。加齢による女性ホルモンなどのバランスの崩れ、睡眠・食事など生活習慣の乱れ、ストレスや遺伝的要因なども組み合わさって起こるようだ。

 治療は、生活習慣の改善と栄養の補充、薬物療法を組み合わせるのが一般的。まず、髪質を低下させるアルコール飲料の飲み過ぎ、血流を阻害する喫煙はやめる。食事では脂肪や糖分を取り過ぎないようにし、タンパク質不足を改善する。質の高い睡眠も重要だ。また、育毛に良いとされる亜鉛、ビオチンなどビタミンB群、ビタミンC・Eなどをサプリメント(栄養補助食品)で補充する。

効果は半年後

 薬物では、末梢(まっしょう)血管を拡張して血流を促進するミノキシジルを主に使う。内服薬と頭皮への外用薬があり、男性型脱毛症に対してもこの成分が含まれる外用薬が使われている。栄養不足がひどい場合は点滴で栄養補給を行い、女性ホルモンや甲状腺ホルモンなどを使うこともある。

 浜中院長は「効果が出始めるのは治療開始から約半年後。7~8割に発毛効果が認められます。ただ、美容的側面が強い領域であり、百パーセントの満足度を追求するのは難しい。どうしても気になるなら、薄毛治療の専門医に相談するとよいでしょう」と助言する。

 問題は、薄毛を治療している医療機関が少ないこと。費用も円形脱毛症などを除き薄毛治療は自費。同院では月1回の通院で平均月額3万円掛かるという。

(編集部)

2011年3月取材(記事内容、医師の所属・肩書きは取材当時のもの)