2012年12月14日 13:22 公開

喫煙本数少なくても心臓突然死リスク1.8倍―米解析

女性対象研究のデータを検討

 心臓突然死は喫煙と強い関連が報告されているが、その発症リスクはたとえ喫煙本数が少なくても上昇するようだ。米ブリガム・アンド・ウイメンズ病院のRoopinder K. Sandhu氏らは、女性を対象とした研究データを解析したところ、1日当たりの喫煙本数が1~14本のライトスモーカーでも、非喫煙者に比べて心臓突然死リスク1.8倍に上ると、12月11日発行の米医学誌「Circulation: Arrhythmia and Electrophysiology」(電子版)に発表した。禁煙した場合のリスク低下についても報告している。

1日25本以上ではリスク3.3倍

 Sandhu氏らは、米国の女性看護師を約30年間追跡した研究(NHS)から、喫煙に関する詳細なデータが得られた10万1,018人を対象に検討を行った。登録時の喫煙状況は、現喫煙者が29.1%、禁煙者(喫煙経験者)が26.4%、非喫煙者が44.5%。心臓突然死については、死亡または心停止が症状の発現から1時間以内とし、死亡時の目撃者がいない場合でも、剖検により心臓突然死と認められた場合は解析対象とした。

 追跡期間中に確認された心臓突然死は10万1,018人中351件。年齢、糖尿病、高血圧、BMI(体格指数)、運動などの影響を除外して非喫煙者と比較した心臓突然死リスクは、禁煙者で1.40倍、現喫煙者で2.44倍だった。

 現喫煙者の1日当たり喫煙本数別の心臓突然死リスクは、1~14本で1.84倍、15~24本で2.62倍、25本以上で3.30倍と、喫煙本数が増えるとリスクも高まった。

 喫煙年数別では、24年以下は非喫煙者との差がなかったが、25~35年で1.48倍、35年超は2.22倍とリスクが高まり、全体の傾向としても喫煙年数が長いほどリスクが上昇した。また、喫煙年数が5年延びるごとに8%のリスク上昇が認められたという。

禁煙15年以上でリスク半減

 さらに、禁煙者の禁煙年数別の心臓突然死リスクを検討したところ、禁煙年数が増えるに従ってリスクが低下する傾向にあり、15~20年未満で50%、20年以上で55%だった(非喫煙者は60%のリスク減)。

 今回の大規模で長期的な調査データの解析から、喫煙状況別の心臓突然死リスクと禁煙がもたらす利点が明らかになった。Sandhu氏らは、喫煙による心臓突然死リスクが喫煙本数や年数ととともに上昇した点を強調し、女性に対する心臓突然死予防戦略として禁煙をあらためて重要視すべきと主張した。

(編集部)

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