西城秀樹さんインタビュー(脳梗塞との闘い)(3)

2013年01月21日 15:47 公開

西城秀樹さんインタビュー(脳梗塞との闘い)(3)

第3回:家族との「日常」

――日々の過ごし方は変わりましたか?

 180度変わりましたね。何だろう、デパートに家族と一緒に行くのも楽しいし、何ていうんだろう......子供と歩いたり手をつないだり、やっぱり家族と一緒にいる時間が変わりました。

 妻なんて、僕のつえになってくれるんですよ。こう、手を握って、はたから見たらラブラブみたいですけど(笑)。彼女は支えてくれている、つえ代わりに。そういうのも「ああ、すごくいいよな、こういう人生も」と感じて、喜びにつながっています。

――今までは自分が支えなきゃという気持ちが強かった?

 それは今でも変わりません。家族のために頑張らなきゃいけないと思うから、リハビリにも励むんです。けれど、反対にパワーをもらったりもしてるんじゃないかな。

 再発した時は「あんなに頑張ったのにまたゼロから(治療やリハビリを)やるのか...」とものすごく落ち込んだし、実際にまた最初からリハビリを始めるのは並大抵の気持ちではできませんでした。

 でも、また始めようと思わせてくれたのは子供たちなんです。つらいけれど、子供たちのこと考えて「まだまだ長生きしてやらなきゃな」と思うことが原動力というか、パワーになっているんじゃないかという気がしますね。

 実は、子供たちには心配をかけたくなくて、入院についても「風邪だったから」とだけ伝えているんです。でも、出掛ける時には「パパ、バッグ」って僕の荷物を持ってくれたり、風呂も本当は半分くらい自分でできるけど、たまに背中流してくれたり...。こんなふうに気を遣わせちゃいけないなと考えるし、「まだ生きなくちゃ」「この子たちが大きくなるまでは頑張りたいなあ」と思うから頑張れる。それに、日常の「いいこと」を見つけ出せるのがうれしいなと思っています。今までそういう余裕はなかったから。

――今、一番の夢は?

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 長男が最近、サッカークラブに入ったんです。なので、公園でサッカーの相手をしてやりたい。それが今、一番の夢ですね。この間、長男に「パパの脚、来年には治るよね?」って聞かれて、内心「うわ、つらいな」と思いました。でも、「来年...うーんまだかかるかもしれないけど、頑張るよ」と答えるしかない。そのためには早く治さなきゃという強い気持ちがあるから、今日も起きて公園へ行くぞって思えるんです。

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