2013年01月31日 11:47 公開

無症状多い膵のう胞、悪性腫瘍のケースも

超音波内視鏡など検査受けて

 超音波をはじめ、コンピューター画像診断(CT)など画像検査の普及に伴い、健康診断などで「膵(すい)のう胞」を発見される人が増えている。ほとんどは無症状だが、中には悪性腫瘍のケースもあるので放置しない方がよい。

良性でも経過観察

 膵のう胞は膵臓の液体がたまってできた袋状のもの。東京医科大学消化器内科の糸井隆夫准教授は「外傷、あるいは急性や慢性の膵炎が原因で膵管の一部が破れて漏れた膵液がたまるのが一つ。もう一つは、異常に作られた粘液がたまる腫瘍性があります」と説明する。

 いずれも小さいうちは症状はなく、のう胞が10センチ以上になるとおなかが張ったように感じる程度だ。

 「このため健診や人間ドックで発見されても軽視することが多いのですが、腫瘍性には悪性のものがあるので注意が必要です」(糸井准教授)

 膵のう胞が発見されたときには、消化器内科で超音波内視鏡検査を受け、必要があればERCP(内視鏡的逆行性膵胆管造影検査)を受けるのが第一だ。

 こうした精密検査によって、悪性と分かれば手術が必要になる。また、腫瘍性でなくても症状がある場合は内視鏡による治療や、時には手術を行うこともあるという。

 一方、腫瘍性で良性の場合や非腫瘍性で症状がないケースは、「半年から1年に1回は超音波検査、CT、磁気共鳴画像装置(MRI)のいずれかの画像検査で経過観察を受けるように」と糸井准教授はアドバイスしている。

(編集部)

2011年5月取材(記事内容、医師の所属・肩書きは取材当時のもの)