2013年02月07日 15:39 公開

結婚が心臓病から男女を救う―フィンランド研究

未婚者に比べ急性冠症候群リスク低い

 結婚は、本当に「人生の墓場」なのか。そんな疑問を抱かせるような研究結果が、1月30日発行の欧州医学誌「European Journal of Preventive Cardiology」(電子版)に発表された。報告したフィンランド・トゥルク大学病院のAino Lammintausta氏らによると、フィンランドに住む35歳以上の男女のデータを検討した結果、未婚者に比べて既婚者では急性冠症候群(急性心筋梗塞、不安定狭心症)の発症リスクが低かったという。特に既婚女性ではより低リスクだったようだ。

家族がいると予防薬をきちんと飲む?

 一人暮らしや孤独が心臓病など健康の低下に影響する可能性は、すでに指摘されている(関連記事)。

 Lammintausta氏らは、フィンランドに住む35歳以上の男女を対象に急性冠症候群の発症を追跡したデータベースから、1993~2002年の登録者23万3,000人を解析。10年間で1万5,330人(男性8,137人、女性7,193人)が同症候群を発症しており、発症から28日以内の死亡は7,703人だった。

 その結果、既婚者に比べた急性冠症候群リスクは、未婚の男性で1.58~1.66倍、未婚の女性では1.60~1.65倍で、28日以内の死亡はそれぞれ1.60~2.68倍、1.71~2.75倍高かった。35~64歳の男性における28日以内の死亡率は、既婚者が26%、離婚者が42%、未婚者でが51%。同年齢の女性では、既婚者が20%、離婚者が32%、未婚者が43%で、いずれも未婚者で高い死亡率が認められた。これは、65~74歳と75~99歳の年齢層でも同じ結果だったという。

 では、なぜ既婚者では急性冠症候群にかかる割合が低かったのか。Lammintausta氏らはその理由として、健康状態が良くない単身者を除外し切れなかったこと、家族と同居している場合、発症後すぐに対応できること、再発を予防する薬をきちんと服用していることなどを挙げている。

(編集部)

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