2013年02月18日 12:01 公開

女児に多い神経性食欲不振症、偏食でひどく痩せる

手足冷たく、顔色悪い

 元気に運動して成績も良いが、偏食でひどく痩せている―。こんな小中学生がいたら、神経性食欲不振症の可能性がある。「子供の生活に疑問を抱いたら、一度、小児科を受診してみては」と、慶応義塾大学医学部(東京都)小児科の関口進一郎氏は勧める。

自分の食べ方に固執

 神経性食欲不振症は摂食障害の一つ。小学校低学年ぐらいから中学生にかけての、きちょうめんで真面目な女児に多く見られる。こうした子供は、生活の全てが自分で決めたやり方でないと気が済まない。特に食べることに関しては、食べたい物を決め、自分の食べ方を貫く。

 例えば、買いたいパンを店頭で1時間でも2時間でも見比べ、どのパンが一番小さいか観察する。そのパンを小さくサイコロ状に刻んで、一つずつゆっくりと口に運ぶ。ご飯は1粒ずつ食べる。こうした生活を続けていれば、成長に支障を来す。

 14歳の女子中学生のケースでは、身長が162センチ、体重が25キロ、脈拍が1分間に40回と数値では不健康だが、バスケットボールの選手で学業成績もトップ。しかし、手足は冷たく、顔色も悪く、無月経になっていた。

ストレスが原因か

 「このままだと内臓障害が進み、生命の危機に直面する可能性が大きくなります」と関口氏は指摘する。

 原因は、本人が話さないケースが多いのではっきり分からない。小学校低学年の時のクラス替えで友だち関係がうまくいかなかったなど、人間関係によるストレスが引き金になることが多いようだ。

 関口氏は「時間をかけて話をする中で原因を探って、障害となっている要因を取り除いていきます」と話す。

 また、食事を工夫しながら体重の増加を図っていく。病状が進んでいるときは、経腸栄養剤を食事の後に補助的に使うこともある。治療には半年以上、さらに数年かかることもある。息の長い取り組みが必要だ。

(編集部)

2012年2月取材(記事内容、医師の所属・肩書きは取材当時のもの)