2013年03月06日 12:01 公開

スギ花粉で皮膚炎、目の周囲などむくんでかゆい

アトピーに合併も

 スギ花粉症は目や鼻の症状がよく知られているが、最近は皮膚炎が問題視されている。スギ花粉症の人はもちろん、アトピー性皮膚炎のある人に起こりやすい。注意すべきことを東京医科歯科大学医学部皮膚科の高山かおる講師に聞いた。

頬や首にも

 スギ花粉皮膚炎は、スギ花粉の飛散期に目の周りや頬、首など露出部に生じる皮膚炎。「通常のスギ花粉症は即時型アレルギーといって、スギ花粉が目や鼻の粘膜に付くとすぐ発症しますが、スギ花粉皮膚炎は遅延型アレルギーといって、接触してから数時間ないし数日して症状が出てきます」(高山講師)

 症状は、スギ花粉にさらされていた目の周りなどの露出部が赤くむくんだようになり、激しいかゆみを伴う。アトピー性皮膚炎に合併すると、皮膚炎が悪化してしまったり、我慢できずにかいて破れた皮膚から感染を起こしたりして、重症化しかねないという。

 「この皮膚炎が注目され始めたのは十数年前からです。まず、スギ花粉による皮膚炎があることを理解し、症状を自覚したときには最寄りの皮膚科を受診してください」(高山講師)

保湿力強い薬で保護

 診断では、スギ花粉のエキスを皮膚に張り付けてアレルギー反応を見るパッチテストが行われる。それによってスギ花粉皮膚炎と分かれば、治療には抗アレルギー薬とステロイドの外用剤が用いられる。

 「もともとスギ花粉症やアトピー性皮膚炎のある人が起こしやすいので、それらの治療を普段から徹底することも大切です」(高山講師)

 日常生活では、スキンケアを心掛けて皮膚を保護するバリアー機能を整えるのが第一だ。

 「具体的には、保湿力の強い外用剤や市販薬を用いるとよいでしょう。目をこすると目の周りの皮膚に傷が付いて皮膚炎が起こりやすくなるので、スギ花粉症への対策も必要です。外出時には、花粉症対策用の眼鏡やマスクを着用して皮膚の露出部を少なくするとよいのです」(高山講師)

 特にスギ花粉症やアトピー性皮膚炎のある人は、予防を心掛けた方がよいようだ。

(編集部)

2012年3月取材(記事内容、医師の所属・肩書きは取材当時のもの)

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