2013年04月18日 18:36 公開

ウエストとヒップのサイズ比大きいと腎臓病リスク上昇

オランダ研究

 オランダ・フローニンゲン大学医学部のArjan J. Kwakernaak氏らは、腹囲(ウエストサイズ)を臀囲(でんい=ヒップサイズ)で割った値(ウエスト/ヒップ比)が高い人は腎臓病になりやすいとの研究結果を、4月11日発行の米医学誌「JASN」(電子版)に発表した。

過体重や肥満は半数未満

 肥満の判定方法として有名なBMI(肥満指数)だが、体重が多いものの体脂肪率が低い人も肥満と判定されるなど、さまざまな限界が指摘されている。一方、ウエスト/ヒップ比は肥満のタイプを判別する方法。腹囲(センチ)÷臀囲(センチ)で算出でき、欧米では男性が1.0以上、女性が0.9以上が「内臓脂肪型肥満」(いわゆるリンゴ型肥満)、0.7以下が「皮下脂肪型肥満」(いわゆる洋ナシ型肥満)と判定されている。

 ウエスト/ヒップ比が高いこと、つまり内臓脂肪型肥満は、過体重(小太り)や高血圧、脂質異常症(高脂血症)、糖尿病などとともに腎臓の機能障害の危険因子であることが示唆されている。しかし、内臓脂肪型肥満が腎臓の機能低下を引き起こすメカニズムは明らかでなく、体脂肪によるものなのか体重によるものなのかは十分に検討されていなかったという。

 そこでKwakernaak氏らは、健康な男性315人(平均年齢39歳、身長176センチ、体重78キロ、腹囲86センチ、臀囲99センチ、BMI 24.9、ウエスト/ヒップ比0.87)を対象に、ウエスト/ヒップ比で示される内臓脂肪型肥満が、BMIとは関係なく腎臓病のリスクになるのかを検討。対象の35%(109例)が過体重、10%(31例)が肥満だったが、全員に腎臓の機能、血圧、血糖値の異常は見られなかった。

「リンゴ型肥満」と判定されなくても要注意

 年齢や性別、血圧、BMIの影響を取り除いた結果、ウエスト/ヒップ比が高いと腎臓の機能(GFR、ERPF、FF)が低下することが分かった。一方で、BMIと腎臓の機能低下に関連は認められなかった。なお、被験者の中にウエスト/ヒップ比が1.0を超える人はいなかったという。

 以上のことからKwakernaak氏らは、ウエスト/ヒップ比が腎臓の機能障害の危険因子であるとし、「腎臓の機能や血圧、血糖値に異常がない、正常のように見える人でも、ウエスト/ヒップ比が1.0(女性では0.9)に近い値を示した場合、腎臓病になるリスクが高いことを示唆している」と警鐘を鳴らしている。

(編集部)

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