2013年05月30日 19:30 公開

全国初、成人の風疹集団予防接種を緊急実施へ―幸手市

6月中旬の週末2日

 成人風疹の大流行を受け、埼玉県幸手市が6月15日と16日の2日間、成人男女を対象とした麻疹風疹混合ワクチン(MRワクチン)の集団予防接種を緊急で実施すると発表した。自治体による成人の風疹集団予防接種は全国初とみられる。市の担当者は「接種費用の一部助成を決めたが、それだけでは接種率が上昇しないと考えている。集団接種をまず行うことで、市民に風疹流行対策の緊急性を周知したい」とコメントしている。

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市医師会が医師派遣やワクチン代など支援

 同市では、妊娠を希望している19~49歳の女性(妊婦を除く)および19歳以上の妊婦の夫を対象とした風疹ワクチンもしくはMRワクチンの接種費用助成を6月に開始する。しかし、担当者の一人で保健師の手島氏は「個別接種の費用助成だけでは接種率がなかなか上がらない」と考え、地元医師会に「成人市民への集団接種は可能か」と相談。

 市医師会はすぐにこれを快諾しただけでなく、「まだ、他にも何か協力できることはないか」と、かなり積極的な協力の意向を示した上で、「集団接種の分のワクチン費用などを医師会で支援する」と応じてくれたと話している。

2日間で200人の接種を予定

 なお、今回の集団接種と接種費用の助成開始に当たり、手島氏はメーカーに対してワクチンの供給不足が起きていないかを確認した。メーカーから「風疹ワクチンは全国的に不足しているが、MRワクチンの流通に問題はない」と回答を得た。また、市の保健総合福祉センターを臨時診療所として届け出し、接種会場の準備を進めている。

 同市の成人集団接種は6月15、16日の週末2日間で実施。計200人の市民への接種を予定している。1日当たり100人の被接種者に対し、予診・接種を担当する医師4人および看護師4人、市職員3人の体制で臨むという。

 接種対象となる市民の数は約1,000人。手島氏は「集団接種により風疹予防接種の緊急性への周知が進み、個別接種に訪れる人の増加につながってほしい」と話している。

(編集部)

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