2013年07月23日 06:00 公開

年を取ると爪が軟らかくなる?

 40代になっていろいろと体力や体調の変化を感じています。その中でも気になるのが、若い頃と比べて爪が軟らかくなったこと。周りの同級生に聞くと、数人が同じ状態にあるようです。年齢によるものなのか、カルシウム不足なのか...。 マハトマ(男性40代)

爪は年齢を重ねると硬くなることが多く、カルシウム不足とは関係ありません。

 爪は皮膚が角質化という変化をしたもので、髪の毛などと同じくタンパク質の一種であるケラチンが主成分。指先を保護したり、指先での細かい作業をしたりするために必要です。爪の硬さには個人差がありますが、赤ちゃんの爪はとても軟らかく、年齢を重ねるごとにだんだんと硬くなり、弾力性に富んできます。さらに年を重ねると、弾力が失われた硬い爪に変わっていきます。

 爪の主成分であるケラチンが不足すると徐々に爪は薄く、軟らかくなります。また、タンパク質やビタミン、ミネラルなどが不足するとしなやかさが失われ、薄くてもろい爪になってしまいますが、カルシウム不足と爪の軟らかさは関係ありません。アルカリ性の物質やマニキュアを長時間つけていると軟らかくなりやすく、手や足に汗を沢山かく人も軟らかくなりやすいといわれています。

 なお、ケラチンのもとはアミノ酸で、その合成を亜鉛、ビタミンB6などが手助けするとされています。

 爪の異常が手掛かりとなり、病気が見つかることもあります。気になることがあれば、皮膚科医へ相談してみましょう。

中野 里美(なかの さとみ)

 1990年、東京女子医科大学卒業後、慶應義塾大学医学部内科学教室に入局。都立広尾病院、国立病院機構栃木病院などを経て、2007年から三菱UFJニコス株式会社診療所勤務。同社において初代統括産業医として、社員の健康管理を行っている。日本内科学会総合内科専門医、日本糖尿病学会専門医、日本医師会認定産業医、労働衛生コンサルタント。