2013年09月10日 10:45 公開

うどんは本当に消化にいいの?

 風邪をひいたとき、おなかが痛いときの定番がうどん。子供の頃は母がよく作ってくれた。しかし、「うどんは消化にいい」との認識が正しいのかどうか、これまで実感したことはない。本当に消化にいいのでしょうか。

ニートェ(男性20代)

うどんは消化が良い食べ物です。

 風邪をひいた時やおなかが痛くて医療機関を受診すると、「消化の良いものを召し上がってください」と言われることが多いと思います。消化の良いお食事とは、胃にとどまっている時間が少なく、胃への負担が少ない食事のことです。

 3大栄養素であるタンパク質、炭水化物、脂質の中で、消化するのに一番時間がかかるのは脂質です。脂肪の多いお肉(バラ肉など)やお魚(トロなど)は避け、揚げ物(天ぷらやフライ、唐揚げなど)のように油を多用する調理法もやめましょう。

 胃にとどまる時間が最も短いのは炭水化物です。うどんやおかゆなど脂肪が少なく、炭水化物が主な食事は消化が良いので、胃の働きが弱っているときには理想的です。

 キノコ、海藻、根菜類など食物繊維の多い食品は消化に時間がかかるため、胃の負担が大きくなります。刺激の強い香辛料や塩分の多いものも胃液の分泌を増やし、胃の粘膜を荒らします。薄味にすることも胃への負担を減らす大切なポイントです。冷たいものも胃の動きを遅くするので良くありません。

 ゆっくりよくかむことで消化酵素を含む唾液が多く分泌され、消化が良くなるので、食べ方にも注意しましょう。夜遅いお食事も胃への負担になるため禁物です(「おかゆは胃に負担を掛ける?」「夜遅く食べると太る?」もご参照ください)。

中野 里美(なかの さとみ)

 1990年、東京女子医科大学卒業後、慶應義塾大学医学部内科学教室に入局。都立広尾病院、国立病院機構栃木病院などを経て、2007年から三菱UFJニコス株式会社診療所勤務。同社において初代統括産業医として、社員の健康管理を行っている。日本内科学会総合内科専門医、日本糖尿病学会専門医、日本医師会認定産業医、労働衛生コンサルタント。

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