2013年11月08日 18:30 公開

R-1乳酸菌で"賢いインフルエンザ対策"を

呼吸数のチェックも重要

 インフルエンザが流行する季節を迎えているが、忘れてはならないのがこの病気で死ぬこともある点。特に小さな子供や高齢者、持病のある人は注意が必要だ。順天堂大学(東京都)医学部の竹田和由准教授(免疫学)、新潟青陵大学看護福祉心理学部の鈴木宏部長らは10月30日、東京都内で開かれたマスコミセミナーで、インフルエンザの感染や重症化を防ぐ"賢い対策"について講演。ナチュラルキラー(NK)細胞を活性化するといわれる「1073R-1(R-1)乳酸菌」の効果や重症化を見分けるために呼吸数をチェックすることの重要性を紹介した。

最新のインフルエンザ発生報告数と年間推移を見る

免疫が活性化

 インフルエンザウイルスやがん細胞などを攻撃するNK細胞を活性化するといわれるR-1乳酸菌。実際に、山形県と佐賀県の健康な高齢者にR-1乳酸菌入りヨーグルトを長期間食べさせたところ、もともとNK細胞の数が少ない人は牛乳を飲んでいたグループ(対照群)に比べてNK細胞が活性化したほか、全体では風邪にかかるリスクが61%低下していたことなどが分かっている(「British Journal of Nutrition」2010;104:998-1006)。なお、国内では明治から「明治ヨーグルトR-1」シリーズとして商品化されている。

 竹田准教授は、自身が2012~13年に行ったインフルエンザワクチンの接種とR-1乳酸菌との関連の検討を紹介。順天堂大学医学部の1年生男子40人を対象に、1日当たりR-1乳酸菌入りヨーグルト1本(112ミリリットル)を飲ませたところ、酸性乳飲料を飲んでいた人(対照群)に比べてインフルエンザワクチン接種後の抗体の量などが高かったという。

 この結果について、同准教授は「R-1乳酸菌入りヨーグルトがインフルエンザワクチンの効果を高めたと考えられる」と評価。それまでの報告と併せて「R-1乳酸菌入りヨーグルトを食べ続けることで、NK細胞の活性化が増強されるとともに、インフルエンザワクチンの効果を上げることで、インフルエンザの予防に寄与できると考えられる」と結んだ。

呼吸数をチェックして受診を

 うがいや手洗いを習慣付け、ワクチンを接種し、R-1乳酸菌入りヨーグルトを食べても、インフルエンザの感染を100%防ぐことはできない。鈴木部長は、ワクチンはあくまでも重症になるのを防ぐものである点を強調しつつ、「ワクチンで選ばれたウイルスの種類(株)と流行する株の一致していれば、有効性は70~80%程度」と説明した。

 さらに、インフルエンザが重症かどうかを見分けるポイントは熱ではなく呼吸数で、これを測定してから受診することを勧めている。なお、呼吸数は手を胸に当てて数え、1分間の呼吸数が5歳以上なら30回以上、1~4歳なら40回以上、2~12カ月なら50回以上ならば重症の可能性が高いという。ただ、ほかにも血液中の酸素濃度(SpO2)や視診、聴診などを踏まえた総合的な判断が必要なため、医師の診断を受けるまでは勝手に判断しない方がよさそうだ。

(編集部)

関連トピックス

関連リンク(外部サイト)