2013年11月18日 06:00 公開

リップクリームによる皮膚炎、唇やその周りに炎症

使用は1日3回までに

 空気が乾燥する冬はリップクリームが重宝するが、使い過ぎはやめた方がよいようだ。リップクリームによる唇やその周りの皮膚炎が、若い女性を中心に目立っているという。原因や治療法などを、東京慈恵会医科大学付属第三病院皮膚科の上出良一教授に聞いた。予防するには、リップクリームの使用を1日3回までにとどめるよう助言している。

原因は成分やこすることによる刺激

 上出教授は、リップクリームによる皮膚炎について次のように話す。「1日3回程度塗る分には問題ないのですが、唇の乾燥や違和感があるからといって20~30回も塗り、唇やその周りに炎症を起こすケースが急増しています」

 毎日繰り返し塗っていると、リップクリームの成分やこする行為による刺激が原因となり、皮膚炎を起こす。唇やその周りがかさかさになり、唇と皮膚の境が不明瞭になったり、唇の自然なシワがなくなってのっぺりとした見た目になったりするという。

 「唇に水膨れができ、皮膚科で単純ヘルペスと間違われて無用な治療を受ける人もいます。リップクリームの使い過ぎによって皮膚炎を起こすことを理解してください」(上出教授)

依存的にならないで!

 予防するには、リップクリームの使用は食後など1日3回までにすること。リップクリームの使用は習慣性があり、依存症的になりがちという落とし穴がある。その点も十分に注意する必要があるという。

 おしゃれ感覚でリップクリームを愛用する小中学生もいる。いわゆるおしゃれによる皮膚障害の一つで、両親の注意も欠かせない。「発症して使用をやめると、唇や周辺の荒れがひどくなる悪循環に陥るので、治療に時間がかかります」(上出教授)

 治療は、最初に弱いステロイド軟こうを1~2週間使った後、少量のワセリンを塗るのが基本で、完治するまでに数カ月かかるという。その意味でも予防を心掛けたい。

(編集部)

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