2013年12月02日 06:00 公開

大人の斜視、目が時々外側にずれる―中高年は上下も

疲れて生活に支障も

 間欠性外斜視といって、目が時々外側にずれる斜視がある。パソコンや3D(3次元)映像など目を酷使する機会が多くなり、大人でもこの斜視で眼科を受診するケースが目立っている。中高年では上下にずれる上下斜視もみられるという。神奈川歯科大学付属横浜クリニック眼科の原直人教授は、目が疲れて日常生活に支障を来すだけでなく、美容的な問題もあると指摘している。

普段は起こらない

 間欠性外斜視について、原教授は「普段は起こらないのですが、目が疲れたり視点が定まらなかったりして、ぼんやりしたりしているときなどに斜視になるのが特徴です。このような素因を持つ人は長時間、近くをじっと見ていると両眼視(両目で見ること)の機能が崩れ、目が疲れる要因になっています」と説明する。

 パソコンを長時間操作していて、物が二重に見える、疲れる、頭痛がするといった症状を訴えて受診する人が多い。最近では、3D映画を見ていて同じような症状を自覚する人もいるという。

治療は専用眼鏡や手術が基本

 「中高年者では、目が上下にずれる上下斜視も出てきます。これは、もともと上斜筋麻痺(まひ)という斜視を持っていて、加齢により目の筋肉やピント調節が衰える老眼となって出てくると思われます。下を向いたとき、特に階段の昇降やエスカレーターでは差が上下にずれて見づらくなります」(原教授)

 こうした症状が続くと日常生活に支障を来す。仕事に専念できず、自動車の運転もできなくなってくる。

 「まずは、目の酷使によって成人にも外斜視や上下斜視が起こる場合があることを理解してください」(原教授)

 症状を自覚したときは、眼科を受診することだ。治療は、プリズム眼鏡装用、あるいは斜視手術が基本になる。目の周りの外眼筋を移動させる手術によって目の位置を調整できるという。

(編集部)

2012年11月取材(記事内容、医師の所属・肩書きは取材当時のもの)

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