2013年12月06日 10:30 公開

声だけで背の高さが分かる!? 高身長の正答率62%―米研究

 たとえ相手の姿が見えなくても、声を聞くだけで性別やある程度の年齢などが分かるが、最新の研究によれば、背の高さまでも推測できるという。米ワシントン大学心理学部のJohn Morton氏らは12月3日、米サンフランシスコで開かれている第166回米国音響協会(ASA)の会議で、被験者に録音した音声を聞かせて発声者を背の高い順に並べさせたところ、身長がより高い人を当てた確率が62%だったと発表した。

背が高いほど声は低くなる

 声のもとが作られるのは、気管の入口にある声帯。息を吐きながら声帯の付いている声門を微妙に開け閉めすることで声が生まれるが、そのままの音では小さ過ぎるため、胸や口、鼻などにある空洞、喉で共鳴させて音を増幅する。Morton氏によれば、背の高い人ほどその共鳴の幅が小さくなるため、声は低くなるという。

 Morton氏らは今回、2つの実験を行った。いずれも同性の発声者が文章を読み上げた声を録音して被験者に聞かせ、背の高い発声者を当てさせるというもの。1つは2人の発声者の音声から高身長の方を当てさせ、もう1つは5人の発声者の音声から身長順に並べさせた。

犯罪捜査への活用に期待

 その結果、被験者はより身長の高い発声者を62.17%の確率で当てており、偶然による適中率よりも極めて高い割合だった。また、被験者や発声者の男女差は示されなかったという。

 この結果からMorton氏は、声によって身長が推察できれば犯罪捜査にも役立つと期待。「目ではなく耳で事件・事故を"目撃"した場合、『高身長あるいは体格の大きい人の声に聞こえた』と警察に伝えられることがあるが、今回の実験によってそうした推測の信頼性が高いことが示唆された」とコメントしている。

(松浦 庸夫)

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