2013年12月24日 06:00 公開

ポリープは放っておいて大丈夫?

 胃の検査をしたとき、ポリープができていることが分かりました。先生は取らなくて大丈夫だと言いますが、このまま放っておいて大丈夫なのでしょうか。また、ポリープががんになることはないのでしょうか。

植村(男性50代)

放ってしまう前に、ポリープの性質などを確認しておく必要があります。

 まずは、ご自分のポリープがどのような種類なのか調べることが大切です。胃のポリープは、胃の粘膜の一部が隆起したものです。内視鏡(胃カメラ)で形状を詳しく観察し、組織の一部を取って調べるとポリープの種類が分かります。

 胃のポリープには、粘膜が異常な組織に置き換わったがんや腺腫、正常な粘膜が炎症によって腫れ上がった過形成性ポリープ、そして正常な粘膜が厚くなった胃底腺ポリープなどがあります。多いのは過形成性ポリープ、胃底腺ポリープです。

 治療法は、ポリープの種類によって異なります。がんや腺腫は切除する必要があります。ほとんどは内視鏡で切除が可能です。過形成性ポリープは良性ですが、大きくなると出血したり、胃の出口をふさいだりしますので、1センチ以上の大きさであれば内視鏡でポリープを切除(ポリペクトミ―)した方がよいと考えられています。胃底腺ポリープは治療の必要はありません。

 また、一般には良性であれば取らなくて大丈夫ですが、ポリープの種類によっては、後日悪性化する場合もあるので、良性と診断をされても定期的な経過観察をすることが必要です。

 ポリープの種類を調べ、治療方針を決めるために消化器の専門の先生を受診しましょう。

中野 里美(なかの さとみ)

 1990年、東京女子医科大学卒業後、慶應義塾大学医学部内科学教室に入局。都立広尾病院、国立病院機構栃木病院などを経て、2007年から三菱UFJニコス株式会社診療所勤務。同社において初代統括産業医として、社員の健康管理を行っている。日本内科学会総合内科専門医、日本糖尿病学会専門医、日本医師会認定産業医、労働衛生コンサルタント。