2014年01月14日 06:00 公開

イガイガ、痛い、呼吸困難―喉が変・急性喉頭蓋炎

細菌感染で悪化急激

 喉がイガイガする、唾をのみ込むのも痛い、やがて呼吸がしづらくなり、息苦しさを感じて倒れ込む―。風邪のような症状から急激に悪化する急性喉頭蓋(こうとうがい)炎は治療が遅れると命を失うこともある。市立吹田市民病院(大阪府)耳鼻咽喉科の堀井新部長に聞いた。

食事が通らない

 喉頭蓋は食道と気管との分岐点にある弁のようなもので、食べ物が誤って気管に入らないように交通整理の役割をしている。急性喉頭蓋炎は、喉頭蓋が細菌感染により炎症を起こして腫れ、喉に違和感を覚えたり、食べ物をのみ込むときに痛んだりする。進行すると、気管がふさがれるため呼吸がしづらくなり、突然息苦しくなって倒れる。

 「へんとう炎や喉頭炎などの炎症が喉頭蓋に及んで発症します。特に冬は風邪が引き金になることが多い」と堀井部長は話す。

 同科を受診した42歳の女性は、4日前から喉が痛くなり、食べ物ものみ込めなくなった。口蓋垂が赤く腫れ、ファイバースコープで喉の奥を見ると、喉頭蓋も炎症を起こしていた。

重症なら気管切開

 また、首を押さえて苦しんでいたため運ばれて来た3歳の女の子の場合、当初けがによるものが疑われたが、白血球が3万個まで増えており、急性炎症が首全体に及び、喉頭蓋炎も合併していたことが分かったという。

 「病院に行こうと思ったその日の夜に呼吸困難に陥る、というほど症状は急激に悪化します」(堀井部長)

 治療は、症状が急変することもあるため入院が必要。ウイルスや細菌による感染が原因なので、炎症と腫れを抑える抗生物質とステロイドを点滴注射する。それでほとんどは治るが、重症の場合は呼吸を確保するために気管切開が行われることもある。

 口を開けただけでは喉頭蓋の炎症は見えないので、痛みや息苦しさ、声がこもったように感じる、喉でひーひー音が鳴るというような症状があれば、迷わず耳鼻咽喉科を受診してほしいと堀井部長は話している。

(編集部)

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